2009年8月23日付「しんぶん赤旗」

「共産党の財源論安心ね」

志位氏の訴えに共感広がる

さいたま


塩川・あやべ氏 そろって国会へ

 日本共産党の志位和夫委員長は22日、さいたま市の大宮駅前で、塩川てつや(埼玉8区重複)、あやべ澄子の両北関東比例候補とともに街頭演説し、「比例で日本共産党と書く方を北関東中に広げ、塩川さんの議席を絶対確保するとともに、あやべさんも押し上げて二人そろって国会に送り出してください」と気迫の訴えをおこないました。

 駅前デッキには、演説の開始前から、「各党の政策と見比べてください」と日本共産党のマニフェストを配布する後援会員がズラリ。「政治が大きく変わりそうなだけに、各党の子育て政策に関心がある」とマニフェストを手に演説を聞いた女性(45)などもいて、聴衆から熱い視線が注がれました。

 志位氏は、党首討論でも、選挙戦の争点が「どういう国をつくるのか」「日本の将来像をどう描くのか」など、日本の大きな進路に集中しているとし、「日本のビジョンを、どの党よりもしっかりと示しているのが日本共産党です」と強調。「ルールある経済社会」「自主・自立の平和外交」という二つの旗印を掲げて奮闘する日本共産党の立場を訴えました。

 聴衆の反応が特に大きかったのが、各党との違いが鮮明な、責任ある財源論です。志位氏は、軍事費と大企業・大資産家を「聖域」とせず、改革のメスを入れれば12兆円の財源が生まれることを示し、「消費税に頼らなくても暮らしをよくする財源はつくれます」とキッパリ。アメリカでも富裕層や多国籍企業に増税を求め、庶民減税と医療保険に充てようとしていることをあげ、「総選挙では安心して消費税絶対反対の声をあげ、その声を日本共産党に託してください」と呼びかけると、大きな拍手が起こりました。

 塩川候補は「トヨタ、いすゞ、キヤノンなど大企業に直接乗り込んで調査し、労働者使い捨てを是正させてきた。長時間労働で過労死しかねない一方、仕事がない人があふれる異常こそただすべきだ」と述べ、日本共産党の前進を訴えました。

 「共産党は安心の財源論ですね」と語ったのは、買い物途中に2階デッキで足を止めた主婦(47)。「『子ども手当』拡充はいいけれど、それが消費税の値上げにつながったら困ります。共産党なら安心して願いを託せそう」とニッコリ。

 「志位さんの話に心励まされた」という女性(54)も、「奨学金を借りて子どもを大学に通わせているが、就職できなかったら返済のメドもたたない。誰もが夢をもって人生設計ができる社会への願いを共産党に託したい」と話していました。