2009年8月5日(水)「しんぶん赤旗」

山口さんを必ず国会へ

志位委員長訴え

富山・金沢


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(写真)演説する志位和夫委員長(手前中央)と山口のりひさ(右)、佐伯めぐみ(左)両比例予定候補=4日、富山駅前

 総選挙の公示日(18日)まで2週間となった4日、日本共産党の志位和夫委員長は富山県、石川県の北陸2県を駆け巡り、富山駅前、金沢駅前の2カ所で、衆院北陸信越ブロック(定数11)での議席獲得を訴えました。

 志位氏は、山口のりひさ比例予定候補(長野1区重複)とともに宣伝カーのデッキに立ち、「前回はごくわずかの差で北陸信越の議席を得ることができませんでした。しかし今度こそ議席を回復したい」と力説。「比例代表で日本共産党と書いていただく方を広げに広げ、山口さんを押し上げてください」と訴えました。

 富山駅前広場では、「地域の農家は米の値段が下がることを心底恐れている」と語る農家の男性(55)など志位氏の訴えに熱心に耳を傾ける多くの聴衆。「今度の総選挙、自公政権と正面から対決してきた日本共産党の躍進で、自公政権『さようなら』の審判を」と力をこめた志位氏の訴えに力強い声援とともに、大きな拍手がわき起こりました。

 志位氏は「新しい日本の進路の選択」として(1)国民の生活と権利を守る「ルールある経済社会」(2)憲法9条を生かす「自主・自立の平和外交」の二つの旗印をかかげて奮闘する日本共産党の政策を紹介。「ルールある経済社会」をめぐっては、「世界で日本にしかない異常」を持ち込んだ社会保障費の削減問題を指摘し、その抜本的転換を求めました。

 志位氏は3000人近くが亡くなった8月2日の富山大空襲の惨禍に思いをはせながら、75歳以上のお年寄りを差別する後期高齢者医療制度を持ち込んだ自公政治を告発。「あのつらい戦争をくぐり抜けてこられた恩人に、こんな仕打ちをする政治は間違っている」「この制度は自公政権の退場とともに、きっぱり撤廃しよう」と怒りをこめて訴えると、大きな拍手に包まれました。

 山口予定候補は、草の根で政治を語り行動してきた思いを語り、「暮らしや権利やルールが脅かされることがないように今度は国会で働かせてください」と力を込めて訴えました。

 金沢駅前で志位氏の社会保障の充実を訴える話をうなずきながら熱心に聞いていた女性(70)は、「いま、年金が少なくて生活が苦しい。高齢者になってからお金の心配なくくらせる政治にしてほしい。自分は持ち家があるからいいけど、いまの若者が高齢者になったときは心配です」と話していました。