2009年7月7日付「しんぶん赤旗」に掲載

都議選 1票争う大激戦

都民の願い 共産党で実現へ

志位委員長訴え


 「都民の暮らしがかかった選挙です。みんなの力で、なんとしても日本共産党を伸ばして、安心と希望が持てる都政をつくろうではありませんか」。6日、大激戦、大接戦のまま残り6日間となった東京都議会議員選挙(12日投票)で日本共産党は志位和夫委員長が都内3カ所で、市田忠義書記局長が同じく3カ所で党候補への支持を熱烈に訴えました。


 志位氏は、江戸川区(定数5―立候補7)では3選を目指す河野ゆりえ候補を、豊島区(同3―5)では党議席奪還を目指す吉良よし子候補を、北区(同4―5)では5選を目指す、そねはじめ候補を応援しました。

 志位氏は各地で「自公民『オール与党』か日本共産党か」の対立軸を示し、「自公民には福祉切り捨ての共同責任が問われています」と強調。「75歳以上医療費の無料化を求めるみなさんの署名が広がり、都も『切実な要求として受け止めたい』と言い出しました。日本共産党を伸ばして実現させましょう」と訴えると、どこでもひときわ大きな拍手が起こりました。

 江戸川区のJR新小岩駅南口で演説を聞いた48歳の女性は「民主党が(知事提出議案に)99・3%も賛成していたとは知らなかった。石原知事が削減した福祉を元に戻してほしい」。

 豊島区の西武池袋線椎名町駅北口での演説に通りがかりで足を止めた高橋一秀さん(47)は「うちにも親がいるけど、遠くの病院まで行くのはたいへん。都立病院つぶしどころか充実が必要ですよ。共産党の言っていることは、直球すぎて、いままで通らないことが多かったけど、時代は変わってきていると思う」と話しました。

 「政治家の演説にはふだん素通りするけど、興味深い話を聞かせてもらった」というのは、自営業の男性(44)です。「シルバーパスが有料化されたという話には驚いた。財源はあるという話なので、福祉や医療はよくすることができるのですね。共産党には政治の規範のようなものを示してもらった気がする」

 北区赤羽駅東口での演説にインテリアコーディネーターの男性(30)は「自民と民主の泥仕合にはうんざり。もっと何をしたいか中身を話してほしい。志位さんの『四つの試金石』の話で考えるときの基準がわかった。入れなきゃいけない党はおのずと決まりましたね」と話しました。