2009年7月6日付「しんぶん赤旗」に掲載

支持広げに広げ

街角で 駅頭で 電話で 支部・後援会奮闘

志位委員長、気迫の訴え


 東京都議会議員選挙の投票日(12日)まで1週間となった5日、日本共産党の支部や後援会員らは、電話で、メガホンで、自転車で、日本共産党の政策を有権者に届けようと各地で奮闘しました。志位和夫委員長、市田忠義書記局長、小池晃政策委員長をはじめ党幹部・国会議員が都内を駆け巡り、「日本共産党が伸びてこそ都民の要求が実現できます」と、力強く訴えました。


 江東区(定数4―立候補8)の選挙事務所には、あぜ上三和子都議候補の議席を必ずと、朝から地域支部や職場支部の人たちが集まり、電話で対話しました。

 「生活苦の実感が有権者のなかに広がっている」と、扇南支部の坂口良春支部長(61)はいいます。「年金が少ないのに医療費が高いというお年寄りが多い。75歳以上の医療費無料化の実施を、実際に無料化した日の出町の例もあげながら具体的に説明すると、共感を寄せてくれる」

 同区内で正午から行われた志位委員長を迎えた街頭演説には、若い人の姿が目立ちました。「あれ、志位さんだ。ブログに載せよう」と携帯カメラで写真を撮る青年や、足を止めてじっと聞き入る人も。

 近所に住んでいる内山祐一さん(26)は、自転車で駆けつけました。「志位さんの話はもっともです。一番印象に残ったのは、都立病院をなくすという話。自治体が福祉を削るのはおかしいと思った。宅配業をしているが残業が減り、収入は8年前より10万円も減った。共産党に頑張ってほしい」とエールを送りました。

 八王子市(同5―8)の清水ひで子候補は、約2500世帯が居住する館ケ丘団地前で訴えました。「心臓の手術を3回やった。医療費負担が大変。医療費無料化をぜひ」「後期高齢者とかいう、うば捨て山には行きたくない。共産党に頑張ってほしい」と、都民から期待の声が寄せられました。

 党後援会員は、この後、事務所で電話で有権者と話しました。その1人、ホームヘルパーの田上光子さん(63)は、小児病院存続のために「野党」の民主党に勝ってもらいたいという女性と対話に。「民主党は石原都知事の提案に99・3%賛成している。八王子の5議席を全部与党が占めていいのですか」と話すと、相手は驚き、清水さんへの支持を約束しました。

志位委員長、気迫の訴え

 「あと1週間、ご支持を広げに広げて大激戦を必ず勝ち抜かせてください」―。都議選(12日投票)ラストサンデーの5日、日本共産党の志位和夫委員長は都内4カ所を駆け巡りました。

 前回党議席を失った江東区(定数4―立候補8)では、あぜ上三和子候補、品川区(同4―7)では鈴木ひろ子候補を応援し、「『オール与党』の議席独占は許せない。なんとしても党議席を取り戻させてください」と訴えました。

 大田区(同8―14)では、かち佳代子(現)、黒沼良光(新)両候補の勝利で複数議席を奪還することは、二つの意味で「命綱」となると述べ、中小企業への直接支援実現と、公社化された荏原病院を都立に戻す党議席の役割を力説しました。

 品川区では自民党の宣伝カーが、「なんでも反対の共産党では日本がだめになる」と事実無根の反共攻撃。大田区蒲田駅前では、志位氏と民主党の鳩山由紀夫代表、さらに自民党、公明党都議候補の演説が連続するなど、選挙最終盤並みの大激戦模様となりました。