2009年7月25日付「しんぶん赤旗」

南関東で2議席必ず

志位氏報告 党・後援会が決起集会

写真

(写真)南関東ブロック党・後援会緊急総決起集会で、「がんばろう」をする参加者。手前は志位和夫委員長(右から3人目)と南関東比例候補=24日、党本部

 日本共産党は24日、東京都内の党本部で衆院比例・南関東ブロック(神奈川、千葉、山梨)の党と後援会の決起集会を開きました。

 3県の後援会を代表し神奈川県後援会の増本一彦代表委員があいさつしました。志位和夫委員長、はたの君枝氏ら9人の比例候補と小選挙区候補が紹介されました。

 いすゞ自動車の派遣切りとたたかう佐藤良則さん、千葉県の三輪由美県議、小池潔・党神奈川県委員長が、日本共産党の躍進、南関東での2議席の獲得に向けた決意を語りました。

 志位氏は比例候補を代表して日ごろの支援への感謝と決意を表明。総選挙にのぞむ日本共産党の基本的立場について報告しました。

 志位氏は、「自公政治ノー」の審判が示された東京都議選の結果を受けて、16日の幹部会声明で、自公政権を終わらせる「審判」と自公政治に代わる新しい政治の「選択」、総選挙後の「政権」について攻勢的な態度を打ち出したと説明。総選挙で自公政権に決定的な審判を下すため、「国民の怒りの代弁者となり、自公政権を退場に追い込む先頭に立ちます」と力を込めました。

 志位氏は論戦の上でもこの姿勢を貫くことが重要だとした上で「自民党を、論戦で大本から打ち破る力を持っているのは日本共産党だけです」と強調。安全保障問題や財源問題などを例に、「対話でも宣伝でも、『共産党が本気で自公政権退場のため力を尽くしている』という迫力がビンビン伝わるような選挙をやりましょう」と訴えました。

 志位氏は、自公政権に代わる新しい日本の進路の「選択」について、日本共産党の掲げる「二つの旗印」―「ルールある経済社会」の実現と「軍事同盟絶対」の政治からの脱却を豊かに語ることが重要だと指摘。雇用問題や核廃絶の運動などをあげ、「国民のみなさんの具体的な要求と根本的改革の方針を一体に語ること、主張するだけでなく行動して政治を動かしている姿を語ることで、党の主張に説得力が生まれます。うんと語って日本共産党躍進の波をつくりましょう」と呼びかけました。

 総選挙後の政権についての態度を明確にした背景について志位氏は「自公政権退場の審判の先頭に立つからこそ、その後の政権についても責任ある立場を明らかにしました」と説明。国民要求実現の「推進者」、消費税増税や憲法改悪など危ない政治の「防波堤」となる党の役割を押し出すなかで、民主党の実態を「情報提供型」「事実提示型」で適切に示すことが欠かせないとのべ、「民主党中心の政権が成立したとき日本共産党が躍進しているかどうかが、日本の政治を前に進められるかどうかの分かれ道となります」と強調しました。

 志位氏は「『財界・大企業中心』、『軍事同盟絶対』という『二つの政治悪』のゆきづまりから抜け出す第一歩の政治戦。歴史の新しい扉を開く、たたかいがいのある選挙です。これまでの活動に確信をもって何としても勝利しようではありませんか」と結びました。