2009年6月6日(土)「しんぶん赤旗」

全党の努力で生み出した変化

選挙勝利に実らせよう

日本共産党 8中総終わる

「二大政党」の悪政に立ち向かう

志位委員長が結語


 日本共産党の第8回中央委員会総会は2日目の5日、討論を続けた後、志位和夫委員長が結語をのべ、幹部会報告と結語を全員一致で採択しました。討論では、2日間あわせて37人が発言しました。


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(写真)結語を述べる志位和夫委員長=5日、党本部

 志位氏は結語で、総会が、総選挙・東京都議選勝利への決意がみなぎるものになったと強調。幹部会報告で提起した、日本の進路を照らす二つの「旗印」―「ルールある経済社会」と「自主・自立の平和外交」が、これまでにない広い国民の共感を広げうることが討論で生き生きと語られたことをあげ、二つの「旗印」が国民全体が共有する「国民的旗印」になりうることを強く確信させる討論となったと力説しました。

 そして、こうした変化を生み出した背景には内外情勢の変化と同時に、全党の実践があるとのべ、「この『旗印』は語れば語るだけ、どこまででも広げられる『旗印』だ。そこに確信をもって歴史的政治戦に立ち上がろう」とよびかけました。

 「二大政党」づくりの動きのもとで、いかに日本共産党の前進をかちとるかの問題で、二つの強調点をあげました。

 第一は、総選挙で問われる選択の問題です。古い行き詰まった政治の枠組みの中で、どちらが政権の担い手になるかの選択ではなく、21世紀の日本の「進むべき道」の選択が問われていること、その「旗印」を示せる党は日本共産党をおいてほかになく、党の値打ちを大きく押し出す選挙にしようと訴えました。

 第二は、自民、民主の問題点は、政治の中身に違いがないというだけでなく、「両党の共通部分こそ問題」という点です。同じ古い政治の枠組みのなかで、競い合って悪政を進めているところに、日本の政治にとっての最大の危険があり、「二大政党」の競い合いによる暗黒政治への逆行を許さない一番たしかな力は日本共産党をのばすことだとのべ、このことを国民の意識や気持ちにかみあう形で大いに訴えようと強調しました。

 都議選告示日の7月3日を節に総選挙勝利に向けた活動の飛躍をつくる点では、とくに対話・支持拡大の目標をやりきることの重要な意味について強調しました。また、都議選について、総選挙と連続する可能性が濃厚であり、その場合は、都議選の結果は総選挙の結果にも大きな影響を与えるとして、都議選勝利を東京と全国党組織の共同の仕事としてなしとげようと訴えました。

 全支部・全党員の総決起をはかるうえで、情勢と党の値打ちをみんなのものとすること、そのために8中総決定の徹底が決定的であること、職場支部が大きなカギをにぎっていることを指摘。さらに、選挙募金にひきつづきとりくむことをよびかけました。

 志位氏は、5中総以降1年9カ月の全党の奮闘で政治的に攻勢的な態勢をつくりあげ、選挙に臨もうとしていることをあげ、「必ず勝利という結果に実らせよう」と訴え、結語をしめくくりました。