2009年6月26日(金)「しんぶん赤旗」

水俣病法案 与党・民主の合意

到底容認できない

志位委員長が撤回求める


 日本共産党の志位和夫委員長は25日、国会内での記者会見で、与党と民主党が水俣病被害の幕引きを図る「特別措置法案」を今国会で成立させることで合意したことについて、「長年苦しんできた患者や原告団のみなさんが到底容認できるものではない。わが党としても容認できない」と述べ、法案の撤回を強く求めました。

 志位氏は、与党と民主党の合意は、▽被害者を大量に切り捨てることになる▽加害企業のチッソを事実上免罪する▽被害認定は3年間だけとした与党案の部分的な手直しだけ―という大きな問題があると指摘。「日本共産党が求めてきたように、被害者の全員救済、国と加害企業の責任の明確化など、きちんとした決着が必要だ」と表明しました。