2009年6月12日(金)「しんぶん赤旗」

北核実験での安保理決議案合意

道理ある冷静な内容

志位委員長指摘


 日本共産党の志位和夫委員長は11日の記者会見で、核実験を強行した北朝鮮に対する国連安保理決議案が最終合意されたことについて、「国際社会が一致し、北朝鮮に対する強いメッセージを送るもので、国連憲章41条の非軍事的対応を行うことが確認された。道理ある冷静な内容だ」と述べました。

 志位氏は、日本共産党が、北朝鮮の核実験に厳しく抗議するとともに、同国に核兵器、核兵器開発を放棄させ、6カ国協議に復帰させるために、国際社会の一致結束した対応と、最も効果のある外交的な手段を強く求めてきたことを紹介。「今回の決議案の合意はそれにふさわしいものになっている」と述べました。

 北朝鮮への制裁措置については、核実験が「安保理決議1718違反であり、国際社会の対応としては一定の制裁強化は必要となる」と指摘した上で、「国連憲章41条に基づく措置」という文言で決議案がまとめられたことは、「非軍事的・外交的措置という枠内で対応することであり、非常に大事な点だ」と述べました。