2009年5月14日(木)「しんぶん赤旗」

補正予算案 衆院通過

景気・暮らしに役立たず

志位委員長 採決強行を批判


 日本共産党の志位和夫委員長は十三日、二〇〇九年度補正予算案が同日衆院を通過したことについて国会内で記者団の質問に答え、次のように述べました。

 一、今度の補正予算案の内容は、大企業に対しては減税、大型公共事業などの大盤振る舞い、国民に対しては一回きりの選挙目当てのばらまき、そして巨額の借金は消費税の大増税でまかなうという内容だ。これは景気にとっても国民の暮らしにとっても役に立たない、有害無益なものだと、私たちは厳しく批判してきた。

 一、私たちは徹底審議を求めてきたが、審議が十分行われないまま採決を強行したことに強く抗議をしたい。そして、参議院での徹底審議を行い、いまいった問題点をきちんと究明していきたい。

 一、あわせて、かねてから要求しているように、西松建設違法献金問題、大企業の雇用責任の問題について、参考人招致、集中審議を参議院で行っていきたいと考えている。

 一、(民主、社民、国民新の各党が本会議を欠席したことについて)私たちはそういう対応をしない。十分な審議をつくさないまま、数の力で強行するというやり方には断固抗議し、厳しく反対するが、堂々と出席して反対討論を行う。他の野党がとったような態度にはくみしえない。

 一、民主党が最終盤にとった対応について率直にいえば、野党としてこの補正予算案に対して徹底審議を求めるという姿勢はみられなかった。小沢氏の辞任問題と予算案の問題を絡めることによって、結局本腰を入れて予算の問題をとりくむという姿勢をとらなかった。これは野党としての責任を放棄するものだといわれても仕方がない。