2009年3月30日(月)「しんぶん赤旗」

総選挙・都議選遊説スタート

国政でも都政でも共産党の勝利で政治の大本からの転換を

志位委員長訴え 東京大田


 総選挙勝利とともに、投票日まで三カ月半に迫った都議選(七月三日告示、十二日投票)で必ず前進・躍進を―。日本共産党の志位和夫委員長は二十九日、東京都大田区で開かれた党「国政・都政・区政報告会」で演説し、総選挙・都議選勝利を目指す遊説をスタートしました。(詳報)


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(写真)国政・都政・区政報告会で志位和夫委員長の演説を聞く人たち=29日、東京都大田区

 春の本格的な訪れを告げる快晴。会場の蒲田小学校には「興味があってのぞいた。息子も非正規でクビになったばかり。弱者が夢をもてる日本の未来像を語ってほしい」と語る六十一歳の男性など地域の参加者でぎっしりです。第二会場もいっぱいになり、校庭でも多くの人がモニターに見入りました。

 志位氏は、「『自民か民主か』のどちらかを選べ」というキャンペーンについて、統治能力を失った麻生・自公政権の体たらくにふれるとともに、小沢・民主党も西松マネー疑惑と金権腐敗体質がきびしく問われており、「どちらも選びようがない」と指摘。本当の対決軸は「政治の中身では違いがないいわゆる『二大政党』か、政治を大本から変える日本共産党か―ここにこそあります」と力説しました。

 志位氏はまず、「政治とカネ」の問題、経済危機のもとでの雇用・社会保障の問題など、国政の熱い焦点から話をはじめ、企業・団体献金を受け取らない日本共産党を伸ばして、金権腐敗政治の大掃除を行い、「ルールなき資本主義」を正そうと強調しました。

 そのうえで、志位氏は都議選の争点に話をすすめ、「都議選の対決構図はさらにわかりやすい」「国政では野党の民主も含め、自公民が石原都政の『オール与党』として都民いじめの政治をすすめてきました。『オール与党』か、日本共産党かが対決構図です」とのべ、都政では、自民・公明両党だけではなく民主党も含む「オール与党」、自公民の「都民いじめ三人組」が知事と二人三脚で十年間も都民いじめの政治を継続してきたことを告発するとともに、都民の利益を守って奮闘する共産党都議団の値打ちを浮き彫りにしました。

 そして志位氏は、いま都政に必要な転換を、(1)福祉と教育でふたたび先進を目指す(2)オリンピックを看板にした巨大道路より都民の暮らしに税金を使う(3)都議会の税金に対する感覚まひを一掃する(4)都民との共同で都政を動かす日本共産党を伸ばす―という四つの角度から縦横に語りました。

 都議選で大田区での複数議席を目指す、かち佳代子都議と黒沼良光区議(都議予定候補)が都民の暮らしを守る決意を表明。池田真理子衆院東京比例予定候補と沢田英次東京3区予定候補、渋谷要東京4区予定候補が訴えました。

 知人に誘われて、初めて党の演説会に参加した男性(70)は「志位さんはテレビで見るより迫力があって感動した。福祉を充実しようっていう主張に大賛成だよ」と語りました。