2008年11月3日付「しんぶん赤旗」に掲載

アキバ 志位さんに注目

消費税・金融問題から『蟹工船』まで


 日本共産党の志位委員長が二日、東京・秋葉原で行った演説は、パソコン機器の買い物袋を抱えて立ち止まる人や、「ブログ(日記風ホームページ)に、この演説のこと書きます」とデジカメで撮影を始める男性(26)など、注目を集めました。


 演説開始前に、民青同盟員や若者たちでつくる「日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク」のメンバーが宣伝した秋葉原のメーンストリートでは、「どこで演説するんですか」と若者が駆け寄ってビラを受け取りました。

 「『蟹工船』を麻生首相にも読ませたい」と話す志位さんに、大きくうなずいていた男性(26)は派遣社員としてシステム開発の仕事をしています。「職場に五十人くらいが派遣で働いています。『蟹工船』に共感している」。国会で派遣労働者の実態を告発したことに拍手を送っていました。

 福島県郡山市から遊びに来ていた男性(22)は、「今まで何となく民主党に入れてきた。でも社会人になり、雇用の問題を考えるようになった。共産党の言っていることは、その通りだと思った。実現のため頑張ってほしい」と語っていました。

 自転車をおりたコンピューターソフト会社に勤める男性(21)=中央区在住=は、「麻生首相が三年後、消費税を上げると言っているけど、いやぁ、貧乏人が多いのに厳しいんじゃないか」。音楽プレーヤーのイヤホンをはずし、演説を聞いた二十歳の男性は「母子家庭なので、消費税が上がればつらい」と述べました。

 「金融危機はどうなるんだろう」と言う男性(21)=大学二年生=は「これからの就職活動が不安です。大学の友達も困っていた。どうにかしてほしい」と話しました。