2008年10月12日(日)「しんぶん赤旗」

共産党伸ばし 国民の声届く新しい国会に

神戸元町 大阪難波 志位委員長が訴え

人波ぐんぐん


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(写真)吉井英勝(右)、宮本たけし氏とともに訴える志位委員長=11日、大阪・なんば駅前

 「日本共産党を伸ばしてこそ、希望ある本当の政治の変化をつくれる」―日本共産党の志位和夫委員長は十一日、神戸市元町と大阪市難波に駆けつけ、街頭から総選挙での党躍進へ大きな支援を呼びかけました。

 「アメリカの金融危機や株価の暴落が、いまでさえ大変な生活にどう影響するのか心配」(神戸市で演説を聞いていた五十九歳の女性)―志位氏はこうした関心に応え、景気悪化に政治が果たすべき責任を冒頭で訴えました。

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(写真)志位委員長を迎えて開かれた街頭演説に聞き入る人たち=11日、神戸市

 「働く貧困層」の拡大や後期高齢者医療制度、財源をめぐる問題を通し、財界中心の政治を正す日本共産党を伸ばすことこそが「暮らしを守る一番の力になる」と力説。軍事費や大企業減税にメスを入れる「改革ができるのはどの党か」と志位氏が問いかけると、神戸市では聴衆から「共産党!」との力強いかけ声があがりました。

 「アメリカいいなり政治」からの転換を訴える中で、自公政権がアフガン戦争支援のための派兵延長に固執していることを批判。民主党も延長法案の早期採決を迫るなど成立に事実上協力していることを告発し、「自民、公明、民主の『海外派兵の大連立』ができている。こんな憲法破壊勢力に日本の将来を託すわけにはいかない」と訴えました。

 志位氏は、民主党が後期高齢者医療制度の存続を前提とした自公政権の補正予算案に賛成したことも指摘し、国民の利益より党略を上におく態度を批判。民主党が、論戦で政府・与党を追い詰めることができないのは、自民党政治の「二つの政治悪」―大企業中心、アメリカいいなり―を共有しているからだと述べました。

 その上で、志位氏は「日本共産党を伸ばしてこそ国民の声が届く新しい国会をつくることができます」と力説。「いま日本の政治は、『二つの政治悪』を正す『国民が主人公』の政権への本当の政権交代を求めています。その第一歩の選挙にしていこう」と呼びかけました。

 神戸でも大阪でも、歩道をぎっしりと埋めた聴衆から「そうだ」「がんばれ」の声や拍手の大波が。演説がすすむごとに人波もぐんぐんふくらみました。

 神戸では、瀬戸恵子衆院近畿比例予定候補が「国民の命や暮らしよりも大企業やアメリカの意見を優先する政治を根っこから変えよう」と訴え、金田みねお同比例・兵庫3区候補や小選挙区五候補が決意を表明しました。

 大阪では、小選挙区十九予定候補が紹介され、宮本たけし衆院近畿比例予定候補が「大企業や財界から一円も献金を受け取らないからこそ、どんな大企業であっても、ひどいやり方には正面からたたかうことができる」と力説。吉井英勝衆院議員(近畿比例・大阪13区予定候補)は「安全な食料は日本の大地からとはっきり主張したのは日本共産党だけだ」と訴えました。

 職場の先輩に誘われて参加した港湾労働者の男性(21)=神戸市北区=は「共産党の演説会は初めてですが、たくさん集まってますね。派遣社員の問題はその通りやと思いました。先輩に派遣の人がいるし、僕もこの前まで契約社員で、やっと正社員になれたところです。共産党ががんばってくれていることがよくわかりました」と話していました。

 「志位さんの(予算委)質問をユーチューブで見た」という自営業の女性(36)=大阪府豊中市=は「政党助成金も企業献金も受け付けていないから強い立場で大企業を名指しできるんだとわかりました。今までは政党はどこも同じだと思っていましたが、共産党は言うことがまっとう。ほんまにやってくれるならおまかせしたい」と話しました。