2008年10月31日(金)「しんぶん赤旗」

暮らし守るたたかい進め 論戦で解散に追い込む

志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は三十日の会見で、麻生太郎首相が追加経済対策に関する記者会見で解散・総選挙の時期を明言しなかったことについて問われ、「首相は解散について一切の言質をあたえず、フリーハンドを強調した。わが党は、国会での論戦で問題点を明らかにし、解散を求めていく立場を今後も貫いていく」と述べました。

 志位氏は、金融危機と景気悪化という新しい事態のもと、どういう解決策をとるのかが問われているとし、「国民の暮らしを最優先で応援する政治を行うのか、それとも大企業・大銀行を応援することを優先するのか、ここが大きく問われてくる。それを国会できちんと議論し、争点を明瞭(めいりょう)にしたうえで国民の審判をあおぐべきだ」と強調しました。

 志位氏はまた、「解散・総選挙に向けた取り組みとあわせて、いま現にすすんでいる国民の暮らしの悪化という問題がある」と指摘。失業者の増加や、中小企業の倒産の増加をあげ、「そういう緊急の問題については、選挙勝利にむけたたたかいと一体に、国民のくらしを守るたたかいをしっかり進めていく」と表明しました。