2008年9月30日(火)「しんぶん赤旗」

政治の中身変えられるのは共産党だけ、比例で躍進を

NHKスペシャル 志位委員長が発言


 日本共産党の志位和夫委員長は二十八日夜に放送されたテレビ番組「NHKスペシャル」にVTR(録画)出演し、解散・総選挙に臨む姿勢などについてインタビューに答えました。

 そのなかで志位氏は、日本をどのように変えるかについて「アメリカいいなり、財界中心の二つの政治悪を正す」「国民が主人公という新しい日本に」と発言。「次の衆院選挙にどう臨むのか」について次のようにのべました。

 「ワーキングプアといわれる方々がどんどん広がる状況がある。あるいは後期高齢者医療制度の問題、今の自公政権全体をみていて国民のくらしに対する思いがない。くらしの痛みに対する責任がない。そして、それをどう打開していくかという方策がない。『くらし不在』の政権になってしまっていることは、本当に大きな問題だと思います」

 また番組は、「今回、各党のたたかいに波紋を投げかけているのが共産党の選挙戦略の転換です。共産党は小選挙区に立てる候補者を大幅に絞り込み、前回のおよそ半数の百四十人程度にする方針を打ち出したのです」と指摘。志位氏の発言を紹介しました。

 「(小選挙区の)候補者を擁立して大いにたたかっていくだけの力量のあるところもありますし、また発展途上で、そこまで力が及ばないところもあります。ですから発展途上でまだ力が及ばないところは、今度は立てなくてもよいと。その力を比例代表での躍進に集中させます」

 最後に、志位氏は「衆院選挙で何を訴えて国民に信を問うのか」について次のようにのべました。

 「政治の中身を変えないで、政権の担い手だけを変えても日本の明日は良くならない。派遣労働にせよ、後期高齢者医療制度の問題にせよ、農業の問題にせよ、根っこをたどるとアメリカいいなり、財界中心という、『二つの政治悪』にぶつかってくる。『二つの政治悪』を正すという立場がないと、この問題を本当に解決する道は出てこない。その中身を変えることが今求められている。政治の中身を変えられる党は日本共産党だけです」