2008年9月19日(金)「しんぶん赤旗」

私学助成拡充ともに

志位氏 千葉県父母の会と懇談


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(写真)私学をよくする千葉県父母懇談会の人たちから実態と要望を聞く志位和夫委員長(右から2人目)、小倉忠平比例予定候補(右)=18日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は十八日、私立学校の学費軽減を求める「私学をよくする千葉県父母懇談会」の代表五人と党本部で懇談しました。志位氏は切実な実態を聞き、「私学助成の拡充を求めるみなさんの要望は完全に賛成です。一緒に力を尽くしたい」と語りました。

 父母懇談会の高橋教雄副会長は、昨年九月に千葉県私立学校教職員組合連合加盟の十二校を対象にした調査で学費滞納が一校あたり十一・五人にもなったことを示し「貧困と格差が教育に直接影響を与えている」とのべ、私学助成拡充運動への協力を要請しました。

 同行した高校教諭らも「学費滞納で卒業が認められず、生徒が合格した短大を辞退する事態も起きている」と切実な実態を訴えました。

 志位氏は、日本は世界一の高学費で「親がリストラされるなど貧困が広がるなかで、学校を辞めざるをえない例があとをたたない」とのべ、「国民には等しく教育を受ける権利がある。学費無償化を全体として進めていくべきだ」と日本共産党の立場を説明しました。

 私立高校は四人世帯で年収五百万円以下は授業料全額免除、八百万円以下は一部免除にするという日本共産党の提案を紹介しつつ、子どもを育てる四十代後半から五十代前半の男性の不安定雇用の増加にふれ、「安定した雇用と相応の賃金を保障するという働き方の面でもルールある社会をつくっていきたい」とのべました。

 懇談には小倉忠平衆院南関東比例予定候補も同席しました。