2008年9月25日(木)「しんぶん赤旗」

麻生政権発足

反省・打開策なく大動揺

志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は二十四日、麻生太郎自民党総裁が首相に選出されたことについて国会内で記者団に問われ、「二つのことを感じる」と述べました。

 一つは、自公政治の深刻な行き詰まりに対する態度についてで、麻生氏が「構造改革」の名で国民に痛みを押し付け、貧困と格差を広げた責任を持っているにもかかわらず、「日本経済は全治三年」というばかりで、反省も打開策も示さなかったことをあげました。

 もう一つは、同氏が早くも“大動揺”しているということです。

 志位氏は、後期高齢者医療制度問題で、麻生氏が「年齢で区分するのはどうか」などと、七十五歳という年齢だけで差別医療を押し付ける制度の根本の破たんを認める一方、自民党と公明党との連立合意では、「よりよい制度に改善」などと同制度の存続を前提にしたことを指摘。「国政の大問題で、早くも大動揺に陥っている政権だ」と述べました。