2008年6月2日(月)「しんぶん赤旗」

沖縄県議選 大激戦・大接戦

力つくし勝利つかみたい

志位委員長


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(写真)記者会見する志位和夫委員長(右)と村山純県委員長代理=1日、那覇市

 日本共産党の志位和夫委員長は、一日、沖縄県・那覇市内で記者会見し、二日間にわたって五選挙区、六候補の応援にたった感想について、「どこでも熱い反応と手ごたえを感じた」と述べ、とくに後期高齢者医療制度問題、自公県政のもとでの共産党の役割、基地のない平和な沖縄への訴えなどに、これまでにない幅広い人々から共感の声が寄せられたと語りました。

 そのうえで、「選挙区の情勢は、どこでも大激戦、大接戦だ。前回の選挙結果をみても、当選した選挙区もわずかの差、落選した選挙区もわずかの差だった。残る一週間に、もてる力を出し切り、勝利のためにやるべきことをやりきって、必ずこの激戦をかちぬきたい」と述べました。

共産党躍進は、全国的にも重要な意義

 さらに志位氏は、「沖縄県議選で共産党が躍進することは、全国的にも重要な意義をもつ」と強調しました。

 第一は、日本共産党の躍進が、後期高齢者医療制度を撤廃に追い込むうえで、大きな力となることです。志位氏は、沖縄県では、制度導入によって、高齢者の約七割の保険料が増えるなど被害が特別に深刻であること、沖縄の高齢者が沖縄戦、米軍占領など生涯に幾多の苦難を体験してきたことなどをあげ、「沖縄から高齢者差別医療撤廃の声をあげることは、国政を揺るがす力となる」と述べました。

 第二は、「米軍再編」の名ですすめられている基地強化・永久化の動きにストップをかける力となることです。志位氏は、SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意から十二年、「米軍再編」の「最終合意」から二年たったいまも、名護沖への新基地建設のためのくいを一本も打たせていない現状にたいして、米国側からも焦燥と嘆きが聞こえてくることを指摘。「『米軍再編』は、米国側の当事者も述べているように、全体が一つのパッケージになっており、一つでも凍結されれば、全体が凍結される仕掛けになっている。沖縄で新基地建設を許さない流れを強めることは、神奈川県座間市への米陸軍新司令部移設、山口県岩国市への米海軍艦載機移転など、全国での『米軍再編』の全体をおしかえすことにも連動してくる」と強調しました。

 志位氏は、これらの全国的な意味からも、沖縄県議選を全党的に重視し、勝利をかちとりたいと重ねて述べました。