2008年5月30日(金)「しんぶん赤旗」

共産党が救援募金届ける

四川大地震 崔中国大使に志位委員長


写真

(写真)救援募金を崔天凱駐日中国大使(右)に手渡す志位和夫委員長。左端は緒方靖 夫副委員長=29日、東京・中国大使館

 日本共産党の志位和夫委員長は二十九日、都内の中国大使館を訪れ、崔天凱駐日中国大使に、四川大地震被災者への救援募金を届けました。この日届けたのは第一次分で、日本共産党が呼びかけ、これまでに寄せられた千四百一万円です。

 志位委員長は、国会で党議員団が、日本政府に可能な最大限の支援をおこなうよう要請したことや、「しんぶん赤旗」での震災の報道、救援募金の呼びかけなどの取り組みを説明。募金を寄せた人々の「心が痛みます」「貧者の一灯です」などのメッセージを紹介しました。

 崔大使は「日本共産党のみなさんの中国への深い感情に心からお礼を申し上げます」とのべ、「この救援募金は、日本共産党や各界の方々の友好的な気持ちの証左だと思います。こうした気持ちは、中国国民にとって貴重な財産であり、支えです。物心両面の支援を永遠に忘れません」と語りました。また、胡錦濤国家主席をはじめ党と政府に報告するとのべました。

 志位委員長が被災者救援で求められていることをたずねたのにたいし、崔大使はテントや仮設住宅、伝染病の予防、二次災害の防止を緊急課題にあげ、長期的には、防災と環境に配慮した街づくり、産業やインフラの復興などが必要になると紹介。また、日本の防災のノウハウや経験などでの支援を要請するとともに、救援活動の推移について適時情報交換をしていきたいとのべました。

 これに先立ち、志位委員長は大使館内で、地震の犠牲者を追悼して記帳をおこないました。

 懇談には、日本側から緒方靖夫副委員長、中国側から葛広彪、林欐両参事官らが同席しました。


ミャンマーサイクロン 日本UNHCR協会に

写真

(写真)ミャンマーのサイクロン被害の救援募金を根本かおる日本UNHCR協会事務局長(中)、谷口朋子同参事(右)に手渡す志位和夫委員長=29日、都内

 日本共産党の志位和夫委員長は二十九日、都内で、日本UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)協会の根本かおる理事・事務局長、谷口朋子参事に、全国から党中央委員会に寄せられたミャンマーのサイクロン被害救援募金第一次分の四百二十八万円を渡しました。

 志位委員長は、被害は深刻で、緊急の国際的支援が求められているものであり、日本共産党として募金を呼びかけ、救援を促進するよう日本政府に働きかけているとのべました。募金とともに寄せられた声、各地での取り組みも紹介しました。

 根本氏は募金に感謝し、この募金はUNHCRに集約され、現地での被災者救援に必ず活用されるとのべました。「現地では何が最も必要とされていますか」との志位委員長の問いに、まず食料、水、住まい用としてビニールシート、防疫のために蚊帳が緊急に必要だとのべました。

 UNHCRは現地に数十人のスタッフがおり、世界各地に備蓄してある物資を機動的に送っています。十六日までにビニールシートを一万四千四百世帯、毛布を九千八百四十世帯、蚊帳を九千八百世帯に届けています。

 志位委員長と根本氏は、被害の実情についての情報提供、報道などで協力をすすめることについて意見を交わしました。

 懇談には緒方靖夫副委員長、田代忠利国際局次長が同席しました。