2008年4月21日(月)「しんぶん赤旗」

米作りの農家を応援する政治に

志位委員長、種まき作業訪問

秋田・大仙市の農事組合と懇談


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(写真)種まき作業の説明を受ける志位和夫委員長(中央)=20日、秋田県大仙市

 日本共産党の志位和夫委員長は二十日、秋田県大仙市で、機械を使用してのイネの種まき作業中のライスセンターを訪ね、農事組合法人「かわのめ」の農業者と懇談しました。高橋ちづ子衆院議員が同席しました。

 同組合が担っている面積は四十五ヘクタール。四十九人で農作業をし、銘柄米「あきたこまち」を中心に生産しています。

 志位氏が生産者米価について質問すると、農業者からは「(労賃は)ほとんど、残らね」との声が。今の生産者米価は農協関係の手数料を引くと一俵一万一千三百円程度になり、生産費を引くと、労賃はほとんどゼロになるといいます。

 緑のつなぎの作業服姿の渡邊敏雄代表理事は「この米価ではやっていけないから、つねに何かに挑戦していかないといけない」と述べ、最近、大豆やメロン栽培も始めた実情などを話しました。

 志位氏は農業の後継者問題にもふれながら、「生産コストをまかなう価格保障・所得補償をなんとしても実現したい。それから、これ以上輸入を増やすのは絶対だめだと、関税など国境措置を維持・強化する方向で頑張りたい」と話しました。

 同組合の人たちは、うなずきながら、「米価下落は農家が米を作りすぎるからだなどと、農家に責任を転嫁してくる(政府の)やり方は本末転倒だ」「いまのままでは、若い人に継げといえない」「国政でぜひ頑張ってほしい」と口々に思いを語りました。

 志位氏は生産効率の高い秋田の農業の特徴にふれながら、「米作りで頑張っているみなさんを応援しないで、足をひっぱっている政治をぜひ変えなければいけない」と述べました。