2008年3月25日付「しんぶん赤旗」に掲載

局面転換起こそう

全国革新懇代表世話人会 医療・農業 共同を実感


 全国革新懇は二十四日、東京都内で代表世話人会を開きました。日本共産党から志位和夫委員長が出席しました。

 情勢の討議では、投機マネーの暴走や雇用破壊の現状に対し、マスコミでも資本主義批判が注目されていることが話題になりました。

 民医連の代表は「後期高齢者医療制度への怒りの広がりは、“七十五歳以上の人すべてが統一戦線を組める”といえる状況だ。小泉『構造改革』で医療が崩壊したことに、多くの人が気づき怒っている。“命を守る共同戦線”をつくれる情勢を実感している」と発言。農民連からは、「食料自給率の低さなど食と農をめぐって、国民の問題意識が変化している」との報告がありました。

 「雇用、後期高齢者医療制度、農業など国民が苦しんでいる問題に、地に足をつけて取り組むことが重要。それによって、新しい政治への局面の転換も起きている」「国民生活のどの分野でも、保守・無党派と革新懇運動のめざす方向が一致してきている」との指摘がありました。

 全国で千を超す革新懇づくりという目標に向けた取り組みに話がすすみ、全国交流会がきっかけになって結成がすすんだ石川県や茨城県南青年革新懇の例などが報告されました。

 今年、全国交流会を開催(十月)する予定の奈良県では、県革新懇が現在の革新懇を四倍に増やそうと決めたことも報告され、「国民の怒りが沸騰している情勢とかみ合わせて、民主的な政権への共同を広げるために、革新懇運動を飛躍させよう」と確認しました。