2007年12月21日(金)「しんぶん赤旗」

薬害肝炎訴訟　国が一律救済拒否

人間の尊厳かけた たたかい

志位委員長 連帯しがんばりぬく

　日本共産党の志位和夫委員長は二十日、国会内で記者会見し、薬害肝炎訴訟の和解協議で患者救済を限定する政府・与党の修正案について問われ、「非常に卑劣で道理のないものだ。（救済対象の）患者の線引きに固執した揚げ句、お金を積んで原告団の側に解決の責任を押しつけるもので、二重に卑劣なやり方だ。国としてやってはならない対応で、強い憤りをもつ」と表明しました。

　志位氏は、原告団は「人間の尊厳をかけた命がけのたたかい」をおこなっていると述べ、今回、和解協議を打ち切る方針を示したことに関して「卑劣な線引きは許さないと、全員一律救済までがんばりぬくという固い決意で、苦しいなか勇気ある決断をされた。心から敬意を述べたい」と語りました。

　そして、患者の線引きに固執した福田自公政権の対応について「Ｃ型肝炎を抱えながら頑張っている方々が、どんなつらい思いをして、どんな不安ななかで一日も早い解決を望んでいるか。それに対する思いがまったくない姿勢だ。この内閣がかかげた『安心と希望を』が、まったくの空文句だということがはっきりした。政権を担う資格はない」と指摘しました。

　志位氏は最後に、日本共産党としての決意を表明。「『全員一律の救済を』という当たり前の要求が通る解決を一刻も早くはかるために力を尽くしたい。国会は続いているので、引き続き審議のなかで大問題として取り上げていきたい」と述べました。