2007年11月8日(木)「しんぶん赤旗」

特別党学校

1期生が締めくくり交流会

志位・不破・浜野各氏が発言


 第二十四回党大会決議にもとづく「特別党学校」の第一期生の締めくくりの交流会が七日、党本部で開かれました。同学校責任者の浜野忠夫副委員長が報告した後、全国と党本部から参加した七十八人の受講生全員が感想を述べました。志位和夫委員長、不破哲三社会科学研究所長が発言しました。

 特別党学校は「党の将来の担い手となる若い機関幹部の計画的・系統的養成」(第二十四回党大会)を目的に開かれました。昨年三―四月、八月に志位、不破、浜野各氏による講義が行われ、受講生は定期的にリポートを提出してきました。

 浜野氏は、受講生のリポートを紹介しながら、学習へのとりくみが強まり、学んだことを実践に生かす努力が強まったことなどを指摘し、「党幹部としての自覚が強まったことがなによりの成果だ。特別党学校の所期の目的はおおむね達成された」と語りました。今後への期待として、「これからの党は自分たちでつくる」との決意を忘れることなく、学習と実践で研さんすることなどを呼びかけました。

 受講生は「同世代と一緒に学べたことが一番うれしかった」「党史の講義で先輩の不屈の精神を学んだことが選挙でも力になった。党の歴史は自分たちでつくるということを学べたことが一番大きかった」「専従としてやっていけるか悩んでいるとき参加したが、講義を受け、仲間と交流して吹っ切れた。社会の発展法則をつかみ社会を変える立場で生きていくことを学んだ」などと発言。それぞれが第五回中央委員会総会決定の実践、総選挙勝利の先頭に立つ決意を語りました。

 志位氏は、職業的革命家として生きていく土台をつかんだとの発言が共通して出されたことにふれ、「開拓と苦闘」の党の歴史は一人ひとりの職業革命家にもあてはまると述べ、どんな困難にぶつかっても、理論的確信と人間集団としての連帯の力に依拠すれば打開できると語りました。そして、日々の実践と結びつけた学習とともに、自らの探求を含めた学習の独自追求を強調し、「今後も幹部集団としてお互いに連帯して励まし合い成長してほしい」と呼びかけました。

 不破氏は「党学校が自分を職業革命家として発展させる転機になったと実感をもって語られたことはうれしい」と感想を述べました。そして多くの受講生が「赤旗」を通じてお互い奮闘している姿に接して励まされ、連帯の気持ちが強まったと発言したことについて「これは全国的連帯の大事な一部だ。今後この連帯を維持発展させる手立てを相談したい」と語りました。その上で、「今、綱領の立場で日本とアメリカを見るとき大事なことを話したい」として、参院選の結果とその後の政局、世界でのアメリカの力の弱まりとラテンアメリカでの社会主義を目指す新しい動きなどを例に綱領の目で見ることの大切さを語りました。