2007年11月5日(月)「しんぶん赤旗」

福田政権と正面対決

今こそ共産党の頑張りどき

鳥取で志位氏


 日本共産党の志位和夫委員長は四日、「鳥取県赤旗まつり」で午後一時半すぎから講演し、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の二回の党首会談が示した重大な問題として三点を指摘しました。

 第一は、すべてが国民に隠れた密室談合だったという問題です。

 志位氏は、両党首が正規の国会審議をつぶして密室会談におきかえたことを振り返り、「議会制民主主義の蹂躙(じゅうりん)だ」と批判。「こういうやり方は二度と繰り返すべきではないし、いったい何を話し合ったのか、いきさつすべてを国民の前に明らかにすべきだ」と強調しました。

 第二に、会談で、自衛隊を海外に派兵する恒久法をつくろうという小沢氏のかねてからの主張に福田首相も同意したという問題です。

 志位氏は、「恒久的に憲法を破って、海外派兵をすすめる恒久法に自民、民主のトップが一致したことは極めて重大です。許せません」と力をこめました。

 第三は、会談で福田首相が民主党に連立政権への参加をよびかけたとされる問題です。

 志位氏はまず、連立をよびかけたとされる福田首相について、参院選で国民の厳しい審判を受けた「構造改革」や海外派兵の継続に反省もなく、間違った政治を続けるための数集めに走るのは「国民の審判を無視した邪道そのもののやり方です」と批判。

 同時に「反自公」を掲げて選挙をたたかった小沢氏が、論外であるはずの「連立」のよびかけに、いったんは乗り気にさえなったことについて、「民主党に『反自公』の願いを託した国民から見たら、情けない限りの姿ではないでしょうか」と批判しました。

 志位氏は、「全体として、自民党政治が、内政でも、外交でも、国会運営でも、政権政党として行き詰まる一方で、民主党もそれに対抗する立場をもてないという『二大政党』の姿が明らかになった」として、「この間の経緯について国民に納得できる説明ができないなら、『二大政党』などという看板はおろすべきです」と強調。共感の拍手が起きる中で「いまこそ福田政権と正面から対決し、自民党政治に変わる日本改革の方針を大きく打ち出している日本共産党のがんばりどころだという決意をもってがんばります」とのべました。