2007年11月5日(月)「しんぶん赤旗」

ゆきづまった政治 打開ともに

赤旗まつり


日本改革に力を尽くす

鳥取で志位委員長

写真

(写真)第9回鳥取県赤旗まつりで記念講演する志位和夫委員長=4日、鳥取市の布勢運動公園

 日本共産党の志位和夫委員長は四日、約千三百人が集まった第九回「鳥取県赤旗まつり」で記念講演し、激動の政治情勢を解き明かすとともに、日本改革の方針を語り、総選挙勝利への支援をよびかけました。

 「自民党政治はどうしてここまでゆきづまったのでしょうか」。志位氏はこう問いかけ、異常な大企業中心主義とアメリカいいなりという二点を指摘。(1)国民の暮らし応援に、経済政策を切り替える(2)本当の独立国といえる平和日本をつくる―という日本改革の方針を詳しく語りました。

 この中で志位氏は、テロ特措法を国民の声で期限切れに追い込んだ意義を力説するとともに、「平和を守るたたかいはこれからが大切です」と憲法を守る四つのたたかいを訴えました。

 新法でインド洋に海上自衛隊の再派兵を目指す自民党だけでなく、民主党も、ISAF(アフガニスタン国際治安支援部隊)への参加を打ち出し、陸上自衛隊を出そうとしているとして、「アメリカいいなりで、海と陸の派兵を競い合う政治は許せない」とアフガン戦争支援の再派兵を許さないたたかいをよびかけました。

 さらに、イラク派兵の継続や派兵恒久法づくり、憲法改定のたくらみを許さないたたかいの発展をよびかけるとともに「日米安保条約をなくし、憲法九条を生かした平和日本をつくるために力を合わせよう」と訴えました。

 最後に志位氏は、激動の政局のなかで、いつ総選挙があっても前進できる態勢づくりを呼びかけ、中国ブロックの中林よし子衆院比例候補を紹介しながら、比例代表選挙での躍進を訴え、会場からの大きな拍手に包まれました。

 質問では、来年四月から始まる後期高齢者医療制度での負担増への不安など多くの質問が出されました。

 志位氏は「この制度では、さすがの政府も『一部凍結』をいいだしましたが、『凍結』はいつか解けます。制度の破たんを認めたのなら撤回を、という声を広げ、ごいっしょに大いにたたかってやめさせましょう」と呼びかけました。

 会場からの質問に答えた後、最後に志位氏が、「今、『民主党の小沢代表が辞意を固めた』との一報が入りました。これは自民党との密室談合で連立政権づくりに足をふみ入れようとした邪道の政治が破たんしたものだと思います。日本共産党は福田自公政権と正面から対決して、希望のもてる政治への転換のために、いよいよ力をつくします」とのべると、大きな拍手と歓声が起こりました。

 志位氏の演説に先立ち、中林候補が「食と農のシンポジウム」に出席し、鳥取市の幹部や農協関係者と語り合いました。

憲法・教育からダイエットまで

志位さん、青年と語らう

鳥取県赤旗まつり

 四日、鳥取市内で開かれた第九回鳥取県赤旗まつりで、日本共産党の志位和夫委員長と、まつりに参加した青年たちが交流しました。約二十人の青年が志位さんを囲み、憲法や教育、自衛隊についての質問からストレス解消法やダイエットの話題まで、なごやかに懇談しました。

 「僕が生きている間に共産党は政権を取れますか」という男性(26)の問いに志位さんは、党が二十一世紀の早い時期に民主連合政府の実現を目指していると話し、「私は今五十三歳ですが、国会議員をやっている間に実現したい」と語りました。

 子どもが一歳になるという女性(29)は「共産党は教育、子育てについてどう考えているか」と質問。志位さんは、「子どもたちにとって一番大事なことは、自分がかけがえのない存在だと思えること」だとし、日本の教育制度はテストの点数で序列をつくり、競争をあおっていると批判。テストで順番をつけず、少人数のグループで授業をするフィンランドの教育を紹介しました。

 最後に志位さんは、「万有引力の法則のような自然の法則があるのと同様に、社会にも発展の法則があります」と述べ、資本主義の先の新しい社会へ、「発展の法則をつかんでほしい」と呼びかけました。

赤旗まつりで入党

鳥取で7人 愛知で17人

2007年11月6日(火)「しんぶん赤旗」

 8年ぶりの開催で1300人が参加した第9回鳥取県赤旗まつり(4日、鳥取市)で、志位和夫委員長の記念講演や文化プログラムを聞いて、7人が入党し、3人が「しんぶん赤旗」を購読しました。

 選挙でずっと共産党を応援してきたと言う男性(41)は、「志位委員長の話を聞いて、やっぱり二大政党ではダメだと思いました。参院選のような悔しい思いはしたくない。これまで入党を断ってきたけど、次の衆院選は絶対に勝ちたい」と入党を決意しました。

 入党相談コーナーを訪れた男性は、「共産党への熱い思いをずっと持ってきた。こんなにたくさんの人が頑張っている姿を見て、自分も力になりたくて」と入党。境港市から夫婦で参加した女性も、「私がまず入って、様子を見てから、あんた(夫)にもすすめる」と言い、入党を決意しました。

 県党組織は、志位委員長の記念講演を力に「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」のとりくみを広げ、すべての支部が新しい党員を迎えて総選挙をたたかうことにしています。