2007年10月27日(土)「しんぶん赤旗」

元気な港 日本の未来

横浜 志位委員長大いに語る


 元気な港をつくりたい。未来への展望をもって働きたい――。日本共産党の志位和夫委員長を迎えた「聞いてみよう!『元気な港・日本の未来』」が二十六日、横浜市で開かれました。

 党横浜中央地区委員会と横浜港湾後援会が「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」の一環として開いたものです。「いつもなら足や腰が痛くてとても参加できないが、志位さんがくるのなら話は別」と期待が高まるなか、会場の波止場会館ホールには百人が集まり、日本の前途、港湾の未来について真剣に語り合いました。

 大きな拍手と「ようこそ港湾へ」の声に迎えられた志位氏は、自民党政治の「三つの異常」((1)大企業中心主義(2)アメリカいいなり(3)過去の侵略戦争を正当化する流れ)を、働くものの暮らしと労働の実態に照らし合わせながら詳しく説明。そのゆがみを根本から切り替える日本改革の方針を紹介しました。

 このなかで志位氏は、派遣労働が禁じられている港湾の職場で、二重派遣などによって働かされる無法派遣が横行していることを指摘。派遣労働の自由化が貧困をつくりだす重大な要因の一つとなっていることも示し、「いま必要なのは大企業中心主義をあらため、人間らしく働くルールをつくる方向に転換することです。この仕事ができるのは大企業・財界から献金を受け取らない日本共産党だけです」と話しました。質疑応答では、参加者から次つぎに手があがり、港湾をめぐる規制緩和の問題、道路特定財源の一般財源化の問題、食品の安全など港で働く労働者としての質問から、政党助成金、北朝鮮問題、野党との協力など政治・経済・外交に関する質問まで、多彩にわたりました。これらの疑問・要望に志位委員長が一つひとつ丁寧に答えました。

 質問のなかで「港湾のすべての業種でダンピングが行われている。料金を守らせ、労働者が安心して働けるようにしてほしい」との要望も。志位氏は「港という公共性の高い分野を営利まかせにしてはならない。規制緩和第一から、民主的規制づくりへの転換が大切です」と強調し、「みなさんの要望をしっかり受けとめ、がんばりたい」と述べました。

 集い終了後の会場で二十代、三十代の青年が入党しました。