2007年10月22日(月)「しんぶん赤旗」

日本改革の方針を縦横に

長崎 志位委員長が語る


 今の政治をどうしようとしているのか。どうすれば希望ある未来は開けるのか――。日本共産党の志位和夫委員長を迎えたつどい「志位さんと語り合う日本の前途」が二十一日、長崎市内で開かれました。志位氏が長崎入りしたのは一九九五年の「県赤旗まつり」以来、十二年ぶりです。

 会場となった長崎県総合福祉センターのホールは「壇上から一方的に話す形式にはしたくなかった」(主催・県委員会)として、志位氏をコの字に囲むように席が設けられました。参加者と志位氏が同じ目線で語り合う笑いと拍手の絶えないつどいとなりました。

 つどいが始まっても参加者は途切れず、立ち見がでるほど。「元気なうちに志位さんにあいたい」と五島列島など離島からも人が集まり、参加者は四百五十人を超えました。

 大きな拍手に迎えられ入場した志位氏は、他国に類例のない自民党政治の「三つの異常」((1)大企業中心主義(2)アメリカいいなり(3)過去の侵略戦争を正当化する流れ)をくらし・福祉など参加者の生活実感にあわせ、わかりやすく問題提起しました。一つひとつに対し、日本共産党の解決策を党綱領をふんだんに引用しながら解明。党がめざす日本改革の方針をズバリ示しました。

 ユーモアをふんだんに含んだ志位氏の話にときおりわき上がる爆笑。会場は大きな拍手に包まれました。

 「志位さんに質問は」と司会・堀江ひとみ県議が呼びかけると、会場のあちこちからいっせいに手があがりました。

 「北朝鮮の拉致問題での日本共産党の立場は?」「ベトナムの社会主義はどこまですすんでいるのか?」など国際問題から、「原爆症認定について共産党の立場は」「党名を変えないのはなぜ」など党の政策や路線についての多彩な質問に志位氏は縦横に答えました。

 党名については「政党は党名に理想を刻むべきだ。資本主義で終わりじゃないという展望をもったロマンチックな名前だ」というと共感の笑いと拍手にわきました。

 離島の伊王島からきた男性(22)は「志位さんに、人の話をよく聞き入れ、しっかりと実行する大きな人間性を感じます。党名を変えない理由も印象に残りました」。女子大学生(23)は、「共産党がどのような日本を目指しているのか、具体的に聞いたのは初めてで良かった」と話していました。