2007年10月21日(日)「しんぶん赤旗」

「自共論争! 『政党政治』とは何か」

志位委員長と加藤自民元幹事長が対論

CS放送


 「自共論争! 『政党政治』とは何か」―こんなタイトルの番組が二十日、CS放送・朝日ニュースターで放映されました。番組キャスターを務める自民党の加藤紘一元幹事長が日本共産党の志位和夫委員長にインタビューする形での対論です。両氏のテレビ対論は、書記局長、幹事長時代の一九九八年以来九年ぶり。

 両氏の対論は、アフガン戦争支援問題や、日米安保条約への態度、憲法改定にたいする態度については、正面から異なる立場をぶつけあいながらも、北朝鮮問題を日朝平壌宣言にもとづいて核、拉致、過去の清算などを包括的に解決する努力の重要性、安倍前首相などがとなえた「価値観外交」の名での中国包囲論の誤り、靖国神社の遊就館にみられる過去の戦争の正当化論への批判的立場では、立場が基本的に一致するという展開に。一時間たっぷりの対論となりました。

 加藤氏が「志位さんは反米でしょう」と尋ねると、志位氏が「反米といわれるとちょっと違う」として、日本共産党が、アメリカ・第二期ブッシュ政権を、(1)イラク戦争にみられるような軍事的覇権主義は変わらないが、(2)北朝鮮問題にみられるように外交的解決をはかる選択肢ももって対応していると、「複眼」でみていることを説明すると、加藤氏がうなずく場面もありました。

 衆参で「ねじれ」といわれる国会にどう対応するかという加藤氏の最後の問いかけには、志位氏は、「国会で論理と論理をぶつけあうほんとうの議論がいる。本格的議論をやったあとは国民に審判を仰ぐ。これが一番です」と答えました。