2007年10月3日(水)「しんぶん赤旗」

渡海文科相

違法寄付金返金の意向

計478万円 03年に志位氏追及


 渡海紀三朗文部科学相は二日の閣議後の記者会見で、自身が代表を務める「自民党兵庫県第十選挙区支部」が、二○○○年度に受けた地元企業からの寄付金計四百七十八万円について返金する意向を示しました。

 渡海氏によると、寄付金は兵庫県内の建設会社三社から。選挙期間を含む時期に寄付があり、いずれの社もこの時期に国の公共事業を受注していたため、二○○○年度に受けた寄付金を全額返金するといいます。

 この寄付は、〇三年二月の衆院予算委員会で、日本共産党の志位和夫委員長が、当時、文部科学副大臣だった渡海氏を含め、閣僚、副大臣、与党幹部ら十九人に「選挙に関する寄付」の疑いがあるとして、追及していたもの。

 渡海氏は○三年度と○五年度の衆院選公示日当日などに別の地元建設会社から計二百万円の寄付を受け、公職選挙法に違反しているのではないかと指摘されて返金しています。