2007年7月23日付「しんぶん赤旗」

日本共産党の議席が増えれば政治は必ず変わる 

比例代表での五議席なんとしても

札幌で志位委員長訴え


 「安倍・自公政治にたいし沸騰する国民の怒りの代弁者、『たしかな野党』・日本共産党にどうかみなさんの一票を」「日本共産党と書いて下さる方を増やしに増やしていただき、なんとしても比例代表で五人全員の当選を勝ち取らせてください」

 歴史的な大激戦、参院選の最後の日曜日となった二十二日、日本共産党の志位和夫委員長は札幌市の大通公園で街頭演説し、力の限り訴え、四千五百人の聴衆の大きな拍手と歓声に包まれました。

 梅雨のない北海道。澄み渡った晴れ空の下、演説会場では、噴水で子どもを水遊びさせる若いお母さん、売店横ではトウモロコシをほおばる若い男性も、ウンウンうなずきながら聞き入りました。

 志位氏は、「選挙戦の四つの争点で、自公対共産党の構図がはっきりしました」と強調し、年金、貧困、「政治とカネ」、憲法の問題について、与党の大暴走ぶりと、これに正面から立ちはだかる日本共産党の値打ちを縦横に語りました。

 とくに「政治とカネ」の問題では、塩崎恭久官房長官にまで疑惑が指摘されていることに触れ、同長官の後援会事務所の光熱水費が年間たった四百五十円と述べると、聴衆からは笑い声も。「ここまで疑惑が指摘されているのに、真相を明らかにしない自公政権のモラルは最低」「企業献金をびた一文もらわない日本共産党の前進で汚れた政治の大掃除を」と述べると拍手がわき起こりました。

 志位氏は、「自公政治が暮らしと平和の問題で大暴走しているときに、今度の選挙の焦点は、日本共産党がどれだけ伸びるか、ここにあるということを訴えたい」と述べ、党の議席の値打ちをこう力説しました。

 「日本共産党の議席が一つ増えると、十議席となり、私が党首討論に立てるようになります。自民と民主だけの党首討論はつまらないと思っている方が多いのではないでしょうか。私が発言権を与えられましたら、必ずやスリル満点、おもしろい場面をお見せすることをお約束します」

 聴衆は、「いいぞ!」の歓声と、万雷の拍手で応えました。

 紙智子比例候補は「政治は国民が動かすものです。みなさんと力を合わせて現実政治を動かす日本共産党をどうか伸ばしてください」と力を込め、はたやま和也北海道選挙区候補は「国民の暮らしを苦しめてきた自公政治を許すわけにはいきません。働くルールを守る願いを私に託してください」と訴えました。