2007年7月22日付「しんぶん赤旗」

暮らしと平和の願いはたしかな野党 共産党に

成宮候補を志位委員長が応援

京都


 日本共産党の志位和夫委員長は二十一日、参院選後半戦の応援のため京都入りし、街頭から、比例代表での五議席獲得と、定数二の京都選挙区で自民候補、民主候補と三つどもえの大激戦を繰り広げている日本共産党の成宮まり子候補の必勝をこん身の力を込めて訴えました。

 演説会場となった京都市の繁華街、四条河原町交差点周辺を六千二百人の聴衆が埋め尽くしました。ベビーカーを引いたお母さん、古都らしく浴衣姿の若いカップル、土産袋を提げた観光客など多くの人が足を止めて聞き入り、その熱気には、「共産党、えらいごっついなあ」などの声が飛び交いました。

 志位氏が冒頭、「残り一週間となった選挙戦の特徴は、安倍・自公政治にたいする国民の怒りが、年金、増税、憲法、『政治とカネ』というあらゆる問題で沸騰し、国民が新しい政治を求めているところにあります」「安倍・自公政権と正面から対決し、追いつめることができるのは、私たち日本共産党です」と力を込めると、聴衆から「その通り」の声があがりました。

 四つの争点―年金、貧困、憲法、「政治とカネ」―について詳しく解明した志位氏。「ストップ貧困」の問題では、安倍・自公政権が、定率減税廃止への国民の怒りをかわそうと、政府広報で「大うそ」を並べていることについて、「こんな厚顔無恥なやり方はありません」と糾弾し、「自民、公明の増税連合に厳しい審判を」と訴えると、拍手と歓声に包まれました。

 ひときわ大きな拍手があがったのは、憲法問題にかかわって、十八日に死去した日本共産党の宮本顕治元議長の生涯にふれ、評論家の加藤周一氏が「宮本さんは反戦によって日本人の名誉を救った」との談話を寄せたことを紹介した時でした。

 志位氏が、憲法九条は、アジアで二千万人、日本で三百十万人の犠牲の上に手にした「世界に誇るべき宝」であるとのべたうえで、「この誇るべき宝を無傷で子と孫の世代に引き継ぐのが私たちの責任です」「憲法九条を守れの願いは、党をつくって八十五年、命がけで反戦平和を貫いた日本共産党に」と訴えると、聴衆は大歓声で応えました。

 演説の最後で志位氏は、「日本共産党はどの問題でも、自公政治への国民の怒りの代弁者として、『たしかな野党』として頑張りぬきます。この党に大きなご支持をお寄せください」と訴えるとともに、京都選挙区の情勢にもふれ、「横一線、ここまで迫ったたたかいに何が何でも負けるわけにはいきません。必ず成宮まり子さんを押し上げてください」とのべると、割れるような拍手が響きました。

 井上さとし比例候補は、「大企業や大資産家に減税し、母子家庭や障害者に冷たい仕打ちをする政治をただすため、なんとしても日本共産党を伸ばしてください」と気迫の演説。成宮選挙区候補は、「もののように使い捨てにされた若者、国民の悔し涙を国会に届けたい。絶対に勝ち抜かせてください」と力の限り訴えました。