2007年8月8日(水)「しんぶん赤旗」

新しい国会

日本共産党の役割 いよいよ重要

国民の期待担い 公約実現に力つくす

議員団総会 志位委員長があいさつ


 参院選での与党の歴史的敗北をうけた第百六十七臨時国会が七日、召集されました。会期は十日までの四日間。自公政権の内政、外交の基本路線がいよいよゆきづまるなか、参院選で始まった新しい政治プロセスがさらに前進するかどうかに、国民の大きな期待と注目が集まっています。この日は、5・3憲法集会実行委員会主催による「改憲暴走安倍内閣は退陣を」の緊急院内集会が開催されるなど、国会論戦とむすんだ国民運動の新たなスタートも切られました。日本共産党は議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつ、大奮闘の決意を固めあいました。


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(写真)議員団総会であいさつする志位和夫委員長=7日、衆院第1議員会館

 志位委員長は、参院選の結果を、日本共産党の結果と、全体の大局的結果の両面から見ることが重要だとのべました。とくに自公両党の歴史的大敗について、「貧困と格差拡大をもたらした『構造改革』、『戦後レジーム(体制)からの脱却』という名での憲法改定の押しつけという自公政治の基本路線にノーの審判がくだった」と強調。「こうした結果をもたらすうえで、日本共産党は政治論戦で少なからず役割を果たし、貢献した。公約実現のために力を合わせて奮闘しよう」と呼びかけました。

 志位氏は、自公の歴史的大敗をうけて「新しい政治プロセス」が始まっているとして、「勢力配置に大きな変動がおこった国会で、日本共産党議員団がどういう活動をおこなうかは、きわめて重要だ」とのべ、「四つの原則」を提起しました。

 第一は、どんな問題でも、国民の利益を守る立場にたち、一歩でも二歩でも国政を動かすために奮闘することです。志位氏は、選挙中に訴えた「緊急福祉1兆円プラン」の実現などの課題をあげ、「わが党の提起によって、国会を動かす可能性と条件が生まれている」と力を込めました。

 第二は、自民・公明の暴走と巻き返しを許さないことです。志位氏は、とくにテロ特措法の延長を許さないたたかいが、重大な焦点となると指摘。さらに改憲派を包囲・孤立させ、消費税増税を断念に追い込む決意を強調しました。また、「政治とカネ」の問題でも、野党が多数を握った参院で国政調査権を発動して真相究明をおこなうことがなにより大切だとのべました。

 第三は、一致点での野党共闘に積極的にとりくむことです。民主党が参院運営に重要な責任を負うことになったとして、「一致点での共同とともに、わが党から積極的に問題提起や必要な申し入れをおこなっていく」とのべました。

 第四は、どんな問題でも、草の根の運動との共同をいっそう強めることです。志位氏は、「選挙結果をみて、国民運動の各分野が元気になっている。大いに共同を強めたい」とのべました。

 志位氏は、安倍晋三首相が「基本路線は支持された」と強弁し、政権にしがみついていることを批判し、あらためて退陣を要求。「わが党は、国民の利益にたって安倍・自公政権を一つひとつの問題で追い詰め、衆院の解散・総選挙に追い込んでいくために力をつくす。日本共産党国会議員団が果たすべき役割は大きい。国民の期待にこたえて大奮闘する決意を固めあおう」と呼びかけました。