2007年7月17日付「しんぶん赤旗」

被爆国の政府が「核使うな」といえないとは政権失格

広島で志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は十六日、被爆地の広島市での街頭演説で、久間前防衛相がおこなった「原爆投下はしょうがない」発言と、これをめぐる安倍首相の態度を厳しく批判しました。

 志位氏は、安倍内閣の暴走ぶりを告発するなかで、久間発言を、「本当に信じ難い、許しがたいもの」とし、久間氏の辞任も反省からでなく、“選挙目当て”だったと指摘。「なぜ、あのような被爆者のみなさんの気持ちを痛めつける発言が出てくるのでしょう」と問いかけ、「それは自民党政治そのものが間違っているからです」と強調しました。

 志位氏は、昨年十二月の国連総会で核兵器使用禁止の二つの決議案が出された際、日本政府が両方に棄権したこと、このことを党首討論で安倍首相にただしたが、まともな対応がなかったことをしめし、「被爆国の首相が核兵器を使うなといえないとは、これは政権失格といわなければなりません」と訴え。聴衆の大きな拍手が響きました。