2007年7月18日(水)「しんぶん赤旗」

1枚の証文で2度借金を取り立てるようなもの

自公の庶民増税押し付け批判

CS放送 志位委員長が語る


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(写真)「各党はいま」でインタビューに応じる志位和夫委員長=17日、朝日ニュースターから

 日本共産党の志位和夫委員長は十七日放映のCS放送・朝日ニュースターの番組「各党はいま」に出席し、激烈なたたかいとなっている参院選の意味、争点などをテーマに、朝日新聞の梶本章論説委員の質問に答えました。

 志位氏は、「ストップ貧困、憲法九条守れ」という二大争点が、いかに日本の現実と将来にとって重要となっているかを解明しました。そのうえで、安倍内閣が「欠陥車の大暴走状態」となるなか、「たしかな野党」・日本共産党だけが、これに正面から立ち向かえる政党だと強調しました。

 そのなかで志位氏は、安倍・自公政権による庶民増税の押し付けが、いかに深刻な問題であるかを力説しました。

 志位氏は、政府が基礎年金の国庫負担を三分の一から二分の一に引き上げることを口実に、定率減税を廃止し、年金課税の強化をおこない、これで二兆八千億円も増収になった事実を指摘。「ところが、これを全部充てていれば、とっくに二分の一になっているはずなのに、(国庫負担)は33%から36%へとたった3%しか増えていません」とのべ、増収分の八割が大企業と大資産家の減税に“流用”された実態を「本当に許されない」と告発しました。

 さらに、安倍首相が、またも「年金財源」を口実に消費税増税まで狙っていることを指摘し、「一枚の証文で、二回も借金を取り立てるようなもので、サラ金でもやらないようなやり方。まったく道理に合わない」と厳しく批判しました。

 そのうえで志位氏は、消費税に頼らない日本共産党の年金財源政策――無駄づかいを削り、大企業・大資産家にもうけ応分の負担を求める立場を表明しました。