2007年7月27日(金)「しんぶん赤旗」

貧困と戦争から命守る

この願い 日本共産党に

志位委員長が大阪・京都で訴え


 二十六日、日本共産党は、志位和夫委員長をはじめ党幹部、国会議員が全国各地で日本共産党の前進・躍進を訴えました。志位委員長が大阪と京都の八カ所で、市田忠義書記局長が東京の四カ所をかけめぐりました。


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(写真)「増税勢力に負けるわけにはいきません」と訴える志位和夫委員長=26日、京都市

 志位委員長は「国民の命がかかった大切なたたかいです。日本共産党は二つのことをお約束します」と最終盤の訴えに力を込めました。

 「第一に、日本共産党は貧困から国民の命を守るためがんばります」――。

 「経済大国」といわれる日本で、十一年間に八百六十七人もの餓死者が出る、北九州市では「おにぎりが食べたい」との言葉を残して亡くなった痛ましい事件が起こる、こんな深刻な貧困の広がりを指摘した志位氏は、「社会的に立場の弱い人々を切りすててきた自公の政治の責任がきびしく問われています」と批判。一家五人の生活苦で「共産党しか頼れません。どうか助けてください」と党本部に届いた声も紹介しながら、「日本共産党は『ストップ貧困』を訴えています。日本から貧困をなくそう、貧困に落ち込む不安のない社会をつくろうという思いを込めました。どうか、この願いを日本共産党へ託してください」と呼びかけました。

 さらに志位氏は、貧困に追い打ちをかける住民税増税など庶民大増税を批判。「自公政権は、一方で大企業・大資産家には大減税です。庶民に増税して、大企業・大資産家にばらまいている。庶民大増税の“言い出しっぺ”は公明党、いっしょにやった自民党。この増税連合に負けるわけにはいきません」と訴えました。

 消費税増税問題では、安倍晋三首相はごまかしているが、大阪の自民党からは「まずは10%にする」など増税のホンネが出ていることを「頭かくして尻隠さずだ」と批判。「増税の計画があるなら、国民の審判を仰ぐべきです。貧困促進税――消費税増税絶対反対は日本共産党へ」と呼びかけました。

 「第二に、日本共産党は、戦争から命を守ります」――。

 志位氏は、安倍・自公政権の憲法改定の狙いが、「アメリカと肩を並べて戦争する国」づくりにあると批判。九条を手にするまでの日本国民の犠牲、そして日本共産党の故・宮本顕治元議長の反戦平和を貫いた戦前・戦中の不屈のたたかいに言及しました。

 「今度の大戦の一般人民の莫大(ばくだい)な犠牲は、こんな犠牲をふたたび反復しない生活と世界の建設に向かって人びとの心をゆりおこさずにはおかない」と力強く記した宮本氏の著書の一節も紹介しながら、「どうか、九条を守れ、平和の宝を守れの願いを、党をつくって八十五年、反戦平和を命がけで貫いた日本共産党へ」と力を込めました。

 最後に「貧困と戦争から国民の命をまもる――『ストップ貧困、九条守れ』の声を、どうかこぞって日本共産党へ」と呼びかけ、大きな拍手につつまれました。