2007年6月25日(月)「しんぶん赤旗」

「共産党はスジが通っている」

東京・新宿 志位委員長の訴えに共感


 「参院選で比例と選挙区のダブルの勝利を首都・東京でかちとらせてください」。二十四日、東京・新宿駅東口で、日本共産党の志位和夫委員長が訴えると、「共産党はスジが通ってるな」と通りかかった男性がいいます。「ネットカフェ難民」の話に振り返る若者や、携帯電話のカメラで写真を撮る人など注目を集め、演説後、握手を求めて駆け寄った人々に囲まれました。

 同駅前には、色とりどりの風船を持った党員、後援会員がビラを配り、ピンク色の九条Tシャツを着た青年が、若者にアンケートやシール投票を呼びかけ、対話の輪があちこちにできました。

 青年たちと並び、ビールケースに乗りマイクを握った志位委員長は、買い物客など行き交う人々に話しかけるように「消えた年金」問題、参院選の二つの争点である「貧困と格差」、改憲問題で、かけがえのない「たしかな野党」の値打ちを訴えました。

 とくに改憲問題では、この日朝放映のNHKインタビューで安倍首相が憲法改定を参院選の争点にすると言明し、自民党のマニフェストでも、第一項目で、三年後までに憲法改定案を国会で発議し、国民投票をおこなうと書いていると指摘。「ならば共産党は正面から受けてたって、改憲派を堂々と追いつめる」とのべた上で、「戦争の反省がない勢力が、憲法を変えて海外で武力に打って出たら、こんなに危ないことはない。共産党は安倍『靖国』派政権の憲法改定に絶対に反対して頑張りぬくことをお約束したい」と力を込めました。

 さらに、志位氏が、自衛隊による国民監視問題にもふれ、武力で外に出て行くときには国内も抑えてしまおうというのが歴史の教訓だと強調し、「こんな軍国主義の道は絶対に許せない。日本共産党は党をつくって八十五年、戦前の厳しい時代から一筋に反戦平和を貫いてきた平和の党です。九条を守ろうの願いは共産党にこぞってお寄せください」とのべると、熱烈な拍手がおこりました。

 谷川智行比例予定候補は「若者が人間らしく働き、夢と希望を持って生きていけるために、共産党を大きく伸ばしてください」とよびかけ、田村智子東京選挙区予定候補は「暮らしを追い詰める政治と対決し、平和憲法を守る日本共産党の議席を、私に受け継がせてください」と訴えました。

 街頭演説に先立ち、リレートークが行われ、医療労働者や保育士、学者、大学生らが日本共産党への期待をのべました。

 上京していた長崎市の医学生(23)は「貧困と格差が拡大し、受診抑制が広がっている。共産党には、しっかりした医療や介護が受けられるように抜本的に変えてもらいたい」と話していました。