2007年6月14日(木)「しんぶん赤旗」

日本共産党の前進で
「福祉緊急プラン」実現を

名古屋 志位委員長が訴え


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(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた日本共産党の演説会=13日、名古屋・愛知県体育館

 日本共産党の志位和夫委員長は十三日夜、名古屋市の愛知県体育館で開かれた大演説会で、参院選比例代表予定候補の井上さとし参院議員をはじめ五人の当選と、愛知選挙区(定数三)予定候補の八田ひろ子前参院議員の議席奪還を訴えました。臨時バス五十六台の運行など参加を広げ、各地から六千人を超える人々が集まり会場は熱気であふれました。

 大きな拍手と歓声に迎えられた志位氏は、焦眉の課題である「消えた年金」、自衛隊の国民監視問題、参院選の二大争点の「貧困と格差」、憲法問題について、深刻な現状と根本的解決めざす日本共産党の値打ちを心を込めて語りました。

 「貧困と格差」問題では、「弱者が生きていけない社会でいいのか」と問いかけ、高すぎる国民健康保険料や介護保険料をめぐり、根源にある国の責任放棄を厳しく告発。国保料では、国保財政への国庫負担を二十年間で50%から35%へと一・六兆円も減らし、介護では、国の負担割合を50%から25%に引き下げた事実を指摘すると、会場にはどよめきの声ももれました。

 志位氏が、国保では、国庫負担減額分の四分の一、四千億円をもどせば一人当たり一万円の値下げができ、介護では25%減のうち5%、三千億円をもどせば値上げをおさえ、減免制度もできること、さらに子どもの医療費無料化では、千九百億円あれば、就学前まで国の制度にできると話すと、聴衆は身を乗り出しながら聞き入ります。

 「これらに加え、生活保護の母子加算、老齢加算を復活させ、『障害者自立』の名による負担増をやめさせても、必要なのはしめて一兆円。米軍や財界に要求されれば数兆円もポンと出す政治の姿勢を変えればすぐにでもできます。日本共産党の前進で、『福祉緊急プラン』を実現しようではありませんか」。会場には「そうだ」の声と大きな拍手が響きました。

 井上議員は、「参院選で悪法推進勢力に厳しい審判を下すため、比例は四議席から五議席に前進させ、八田さんと二人そろってスクラム組んで国会に駆け上るため死力を尽くして頑張ります」と力を込めました。

 八田前参院議員は、「憲法九条守れという愛知の声を国会に必ず届けるために頑張り抜きます」と訴えました。

 名古屋市天白区の男子学生(22)は、「志位さんは、自民党や公明党の批判だけじゃなく、社会保障に一兆円の緊急プランなど、政治をどうしたいのか分かりやすく説明していました。特に青年雇用など期待できることは、友達にも話して広げていきたい」と話しました。