2007年6月8日(金)「しんぶん赤旗」

日本共産党の前進で改憲・憲兵政治復活止めよう

千葉・松戸 志位委員長が訴え


 日本共産党千葉県委員会は七日、志位和夫委員長を迎えて松戸市内で大演説会を開きました。臨時バスも運行して各地から約千五百人が参加。会場は参院選勝利へ向けた熱気につつまれました。谷川智行参院比例予定候補、浅野ふみ子参院千葉選挙区予定候補が必勝を訴えました。

 志位委員長は、「消えた年金」問題、自衛隊による国民監視問題などの焦点、「貧困と格差」問題、憲法問題という参院選の二大争点、日本共産党の値打ちを一時間余にわたって熱く訴え、「たしかな野党・日本共産党」の前進を呼びかけました。

 志位氏自身が明らかにした自衛隊の国民監視問題では、身を乗り出して聞く聴衆の姿も。マスメディアや各層からの大反響、怒りの声も紹介しながら、違憲・違法の活動を告発した志位氏は、居直る政府・防衛省の姿勢を厳しく批判。「居直りとごまかしは通用しない。『海外で戦争をする国』づくりのための憲兵政治の復活を許してはなりません」と力を込め、大きな拍手につつまれました。

 憲法問題では、改憲推進勢力の中心に過去の侵略戦争を正当化する「靖国」派が座ったことの危険性を訴えたなかで、「こういう勢力が憲法九条を変え、海外に打って出ようとしている。その自衛隊は国内で国民を監視している。こんなことは絶対に許すわけにはいきません」と強調。今年三月に来日したボリビアのモラレス大統領が安倍晋三首相との首脳会談で、「現在進めている憲法改正において、(九条のような)戦争放棄を盛り込みたい」とのべたことを紹介し、「安倍『靖国』派政権の改憲論は世界の流れに真っ向から逆行している。憲法九条守れの願いをこぞって日本共産党へ」と呼びかけました。

 日本共産党の議席は、安倍・自公政権の暴走にストップをかける「たしかな議席」だと訴えた志位氏。民主党の実態とも対比させながら日本共産党の「たしかさ」を浮き彫りにし、「たしかな野党」の議席を増やしてこそ、「本物の民主的政権」への道がひらけるとユーモアも交えて語り、随所で笑いと拍手につつまれました。