2007年4月21日付「しんぶん赤旗」に掲載

基地・福祉・憲法――市民の願いをイハさんに

激戦の宜野湾市長選 志位委員長訴え


 自公候補との大激戦の沖縄県宜野湾市長選で、日本共産党の志位和夫委員長は、投票まで二日と迫った二十日、再選を目指すイハ洋一候補(日本共産党、沖縄社会大衆党、社民党、民主党推薦)勝利のため駆けつけ、「最後の最後まで支持を広げ、二期目を必ず勝ち取らせてください」と訴えました。

 ユニオン上原店前で集まった約二百人を前に、志位氏は「イハ市政は、全国にとっても宝の市政」と強調。「三つの市民の願いをこぞってイハさんに」と呼びかけました。「やるぞ」の声と拍手が起きました。

 第一の願いは「新基地建設を許さず、普天間基地は即時閉鎖・撤去」です。

 志位氏は、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故から三年たっても、「飛行ルート見直し」さえ事実上棚上げにされていると告発。市街地の真ん中にある普天間基地は、米軍機のルートをどう見直そうと墜落の危険があるとし、「こんな危険な基地は即時閉鎖以外にない」と訴えると、聴衆から「そのとおり」の声と拍手がおこりました。

 さらに志位氏が、二度の訪米で、米議会の委員会に同基地の「閉鎖勧告決議」を採択させたイハ市長の働きはすばらしいと力を込めると、聴衆から拍手がわきおこりました。

 第二の願いは「福祉と暮らしを最優先する『市民が主人公』の市政の前進」です。

 前市長が、公共事業受注業者からの違法献金で辞職したのをうけて、当選したイハ市長は、入札制度を改革しました。それは、十一億円の予算の節約に結実しました。一方で、暮らしに役立つ公共事業は増やし、市内業者への発注率は92%で県内トップになりました。

 イハ市政は福祉分野でも、国保税の値上げを四年間ゼロに抑え、国保・介護保険の減免制度をつくって市民の負担を軽減してきました。

 志位氏は、「公共事業の大改革」「市政に『福祉の心』を取り戻した」イハ市政の再選をと訴えました。

 第三の願いは「憲法九条を守り生かし、戦さ世(いくさゆ)に戻さない」です。

 志位氏は、沖縄の本土復帰闘争が「平和憲法のもとへ戻ろう」を合言葉にした運動だったことを力説し、「沖縄から九条守れの声、平和のメッセージを、全国に、そして世界に発信しましょう」と訴え、聴衆から大きな拍手がわきおこりました。

 イハ候補は「沖縄の地から新基地建設を許さない、格差拡大はゴメンだという声を出していこう」と訴えました。新垣繁信県統一連絡会議代表幹事も、イハ候補の勝利を呼びかけました。