2007年3月23日付「しんぶん赤旗」に掲載

世界に平和発信しよう

神奈川で志位氏 原子力空母反対の候補を


 神奈川県知事選が告示された二十二日、日本共産党の志位和夫委員長は、かもい洋子候補(62)=日本共産党推薦=応援のため、横浜駅西口にかけつけました。かもい候補は「基地の再編強化に反対を貫き、憲法を守り、命・子ども・平和を守ります」と訴えました。方言指導の大原穣子氏、新日本婦人の会の高田公子会長が応援弁士に立ちました。駅頭いっぱいに集まった聴衆から、さかんに声援が飛び、参加者は四千人にのぼりました。

 同知事選には、民主党出身の松沢成文知事、自民党推薦の杉野正氏も立候補。志位氏は対決構図について、「三つどもえではありません。県議会では自民、民主、公明は『オール与党』です。二つに割れた『オール与党』の陣営と、日本共産党党と無党派の方々が共同して推す、かもい候補との一騎打ちです」とズバリ指摘。「松でも杉でも県政は変わらない。変えようと思ったら、かもい候補しかありません」と呼びかけ、大きな声援に包まれました。

 志位氏は、争点について(1)福祉とくらしの守り手はだれか(2)税金のムダづかいをただせるのはだれか(3)平和と憲法を守りぬくのはだれか―の三点にわたり、松沢「オール与党」県政を批判しながら、かもい候補への支持を訴えました。

 とりわけ、大企業に減税と補助金で札束をばらまく「インベスト神奈川」事業をめぐり、松沢知事もさすがに同事業を“実績”として宣伝できなくなっていることを指摘する一方、にわかに“野党ポーズ”をとって批判めいたことをいう自民系候補の無責任ぶりも厳しく批判。「大企業にばらまく札束があるなら、教育にまわせ、福祉にまわせの声を、かもい候補に託そうではありませんか」と力を込めました。

 志位氏は、平和と憲法を守りぬく、かもい候補の姿勢にふれ、公開討論会で「憲法を守る」と主張したのも、「原子力空母の母港化は仕方ない」との問いに反対したのも、かもい候補だけだったと紹介。かもい候補の勝利で、神奈川から世界に平和のメッセージを発信しようと訴えると、大きな拍手がわき起こりました。