2007年4月2日付「しんぶん赤旗」に掲載

相互乗り入れ 自・公・民境目なし
3都県走る“オール与党本線”

「住民が主人公」の願い 日本共産党へ

埼玉・神奈川で志位委員長訴え


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(写真)知事選、県議選、市議選で日本共産党の勝利を訴える志位和夫委員長(右端)=1日、横浜市港南区

 日本共産党の志位和夫委員長は、いっせい地方選前半戦最後の日曜日となった一日、埼玉県と神奈川県で街頭演説し、「オール与党」政治の実態と、政治を変える日本共産党の役割を心を込めて訴えました。

 志位氏は、全国ほとんどの自治体で、自民、公明、民主の「オール与党」政治がおこなわれているとしたうえで、「『オール与党』というと、なにか新しい党ができたのかと思う人もいるかもしれませんが」と笑いを誘いつつ、「はっきりいって、一つの党になったかのように一体化して、癒着しているのが実態です」と強調しました。

 具体例として、東京と神奈川の知事選告示日に、「とんでもない事が起こった」とのべ、石原都知事、松沢神奈川県知事、上田埼玉県知事の三人が東京・有楽町に集まり、石原氏の応援をおこなった事実を指摘。石原氏が自民党の応援をうける一方、上田氏は民主党出身であり、松沢氏は民主党推薦候補です。

 「これでは、神奈川と埼玉の民主党が東京の自民党を事実上応援したに等しいことになります」とのべた志位氏は、この「三人組」がその後、横浜でも演説し、松沢氏を石原、上田両氏が応援したことを示し、「今度は東京の自民党が神奈川の民主党を事実上応援したに等しい」とぴしゃり。

 志位氏が、「みなさん、三都県には境目がありません。応援の“相互乗り入れ”が可能ということは、自民、公明、民主の間に境目がないことを自ら証明しているのと同じです」「この三都県には、“相互乗り入れ可能”の“オール与党本線”が走っています」とのべると、爆笑に包まれました。そして「『オール与党』のどの党に入れても政治は変えられません。今度の選挙、『住民こそ主人公』の政治をの願いは、唯一の野党として、住民の利益を代表して頑張っている日本共産党に託してください」と訴えると、聴衆から大きな拍手が起きました。