2007年4月16日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

暮らし・福祉、9条守る願い共産党へ

神奈川 11市37候補 力強く

横須賀・藤沢 志位委員長かけめぐる


 十五日告示されたいっせい地方選後半戦の市議選に、神奈川県では日本共産党から十一市・三十七人が立候補し、第一声を上げました。各候補者は、暮らし・福祉・平和を守る市政をつくろうと力強く訴えました。

 横須賀、藤沢の両市では、日本共産党の志位和夫委員長の応援を受け、全員当選を訴えました。

藤沢 ごみ有料化中止訴え

 神奈川県藤沢市議選挙(定数二減の三十六)が告示された十五日、日本共産党の志位和夫委員長の応援を受けた柳沢じゅんじ、加藤なを子=以上現=、高松みどり、高橋ゆたか=以上元=の各候補は、大激戦の選挙戦を勝ち抜き、現有二議席から四議席へ倍増・躍進させてほしいと力強く訴えました。

 同市藤沢本町駅近くで、志位委員長は、高橋候補が一年間で、街頭などで八百回の市政報告をおこなってきたことを紹介、「市政の様子を市民に伝え、市政をガラス張りにする仕事をやってきた」と押し上げました。

 高橋候補は、ごみの有料化の中止、国民健康保険料の一万円の引き下げなどの公約をかかげ、「ふたたび議会に、みなさんの大きな力で押し上げてください」と訴えました。

 小田急本鵠沼駅前で、 高松候補は、「憲法九条を守れ、原子力空母配備ノー、ジェット機爆音解消のために働かせてください」と表明。志位委員長は、カーブミラーや防犯灯を増設したこと、江ノ電にエレベーターやスロープの設置を申し入れたことなど高松候補の仕事ぶりにふれ、「議会に戻ってどうしても大活躍させたい」と力を込めました。

 小田急善行駅前で、加藤候補は、草の根の運動と結んで、乳幼児医療費の無料化を就学前まで実現してきたことなどを語りました。「市民のみなさんと力を合わせ、小学校給食を合同調理方式から、あたたかく、おいしく、アレルギーにも対応できる自校方式へ切り替えさせました」と、志位委員長が加藤候補を紹介すると、通行人が拍手を送りました。

 小田急長後駅前では、「国保料を一万円引き下げます」「ごみの有料化ストップ」の大型パネルがかかげられ、通りがかりの市民や買い物客の注目を集めました。

 無担保無保証人融資制度の実現などの実績を例に、「中小企業と地元商店街のために働いてきた方です」と志位委員長に紹介された柳沢候補は、「引き続き、ごみの有料化中止を求めて、みなさんといっしょに運動をすすめていきたい。ぜひみなさんのご支援を」と支持を呼びかけました。

横須賀 生活守り・平和の3議席

 告示日の十五日、神奈川県横須賀市議選(二十二日投票)では、日本共産党の、ねぎしかずこ、井坂しんやの両現職、大村洋子候補(新)が各出陣式で志位和夫委員長の応援を受けて、三議席を絶対に獲得する決意をのべました。同市議選は定数四十三に六十三人が立候補する超多数激戦です。

 ねぎし候補は「原子力空母配備を阻止し、基地の街から平和の街にするために大きなご支援を」と訴え、井坂候補は「市の税金の使い方をただせば、福祉、医療、子育て支援はもっと充実できる」と演説。大村候補は「市民要求実現のために、議会で力の限り働かせてください」と訴えました。

 志位氏は、小児医療費就学前まで無料化の実現、事業費が六百三十億円もする大型ごみ焼却炉の広域処理計画を見直しさせたことなど、党市議の実績を強調。大村候補については「生活相談を四年間で三百件。どこにでも相談に駆けつけるという並の議員以上のことをやってきた」と太鼓判を押しました。

 各候補者は演説後、志位氏とともに聴衆一人ひとりと握手を交わしました。子どもと演説を聞いた徳光綾さん(33)は「福祉サービスや医療費助成をもっと充実させてほしいです」と語りました。