2007年3月24日(土)「しんぶん赤旗」

県議会に党議席取り戻し福祉・くらし守る県政に

名古屋・演説会に3千人 志位委員長訴え


 志位和夫委員長を迎えた日本共産党演説会が二十三日夜、名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で開かれました。臨時バス二十七台を運行。県内から約三千人が参加し、会場では立ち見する人でいっぱいになりました。

 いっせい地方選をたたかう日本共産党の候補者が勢ぞろいし、愛知県議会で党議席空白の克服を目指す林のぶとし氏(名古屋市緑区)が「暮らし福祉第一の温かい愛知県政づくりに全力で頑張ります」と決意表明。わしの恵子名古屋市議予定候補(西区)も「市政に福祉の心を取り戻すために全力で頑張ります」と訴えました。

 七月の参院選愛知選挙区の八田ひろ子前参院議員、比例代表の井上哲士参院議員もあいさつしました。

 志位委員長はまず貧困と格差について、安倍・自公政権が国民の暮らしの痛みにあまりにも鈍感だと批判しました。貧困と格差を広げた責任は、民主党にもあるとのべ、派遣労働の原則自由化の法改悪に賛成した問題を指摘。「その反省なしに、選挙が近づくと『対決』を叫ぶ。これは国民に対してあまりにも無責任、不誠実ではないか」と強調しました。

 志位氏は、愛知県議会で日本共産党の議席がなくなり、県民の声が届かないチェック機能を喪失した議会になったと指摘。知事選で推薦候補をたてながら直後に議会で予算案に賛成した民主党の態度を「政党の堕落」と批判しました。

 志位氏はその上で、日本共産党の議席の復活で、福祉と暮らしを守る自治体本来の仕事を取り戻し、ムダな巨大開発と大企業への税金ばらまきにストップをかけようと訴えました。

 愛知県は県独自に大企業への特別減税、超高層ビルへの巨額補助金、誘致補助金のばらまきを行っていると指摘。「母子家庭からわずか四千五百円の手当を奪っておきながら、空前のもうけをあげている大企業に税金ばらまきは許せない」と強く批判しました。

 志位氏は最後に、「日本共産党は激しい攻撃に立ち向かい前進を切り開いてきた。どの党にも負けない奮闘で決めた目標をやりとげ、勝利しよう」と呼びかけました。

 知多市の女性(23)は、「“知事選のたたかいが次に生きる”という志位さんの話はうれしかった。地方選でも、頑張りたい」と話しました。