2007年3月13日付「しんぶん赤旗」

高知県政を前向きに動かしてきた共産党の前進を

演説会に1500人 志位委員長訴え


 日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が十一日、高知市の県民文化ホールで開かれ、千五百人が参加しました。一、二階ともほぼ満席で、入れない人はロビーで演説を聞きました。

 党県議候補が次々あいさつ。田頭文吾郎県議団長は「自民党県政復活をもくろむ自・公・民とたたかうため死にもの狂いで頑張る」と決意を語りました。参院選の春名なおあき比例候補、村上信夫選挙区候補があいさつしました。

 志位氏は安倍自公政権の貧困と格差、憲法と歴史問題での姿勢を批判。さらに貧困を拡大する上で、民主党が実際に行ってきた事実を示し、「格差是正というなら、これまでの反省が必要。自公・民主は憲法改悪も競い合っており、どちらが『よりまし』といえない。いまこそ『たしかな野党』共産党が伸びてこそ、政治がよくなる」と語りました。

 高知県政について注目すべき前向きの変化が進んでいると指摘。「それは県民の運動、日本共産党の建設的な提案、橋本知事の県民の声に耳を傾ける姿勢があいまってのもの」だと述べました。

 そして「共産党が橋本県政に是々非々を貫き、国いいなりの自民党県政復活を許さず、県民の切実な要求を具体的に提案して県政を動かしてきた」と語ると、会場は満場の拍手に包まれました。

 県政の前向きな変化について、福祉・教育、高知経済、不正・腐敗の一掃という三つの分野をあげました。

 地元業者の仕事を保障しながら予算規模を減らした公共事業改革、「子ども条例」や三十人学級導入などをあげ、教育基本法改悪という国の政策とは対照をなす改革を紹介。それに対して、橋本知事がいいことをしようとすると、常に妨害してきたのが自民・公明・民主党だったと述べ、「県政でも共産党か、国いいなりの自民党県政復活を狙う自・公・民かが対決構図だ」と述べました。

 志位氏が最後に「高知県政は地方政治の前向きの変化という点で、全国で最先端をいっています。日本共産党を大きく伸ばして、さらに発展させましょう」と語ると、鳴りやまない拍手が響きました。