2007年1月26日(金)「しんぶん赤旗」

9条狙う手続き法案

国会内集会 志位委員長、阻止訴え


 「改憲手続き法案を廃案へ!1・25院内集会」が二十五日、衆院第二議員会館で開かれ、会場は立ち見も出る約二百人の熱気に包まれました。各党代表からのあいさつで、日本共産党の志位和夫委員長が訴えました。

 主催の「2007年5・3憲法集会実行委員会」を代表して高田健氏が九条改憲と改憲手続き法案を許さないたたかいの強化を呼びかけました。

 志位氏は、ブッシュ政権のイラク増派にまで期待をのべる安倍晋三首相のもとで、「アメリカと一緒に海外で戦争をするための改憲路線がどんなに危険か」と指摘。アジアに行くと九条改憲を心配する声が聞かれることも紹介し、「九条はアジア全体の宝だ」と強調しました。

 また、与党と民主党が改憲手続き法案を「改憲とは別の中立的な法律」と語っていることについて、安倍首相自身が参院選での改憲争点化と今国会での同法案の成立を同時に言い出していることを指摘。「法案の狙いは首相自身が証明している」とのべ、成立阻止に全力をあげる決意を訴えました。

 社民党の福島瑞穂党首は「憲法改悪のための法案を許すわけにはいかない」とのべました。

 各界・各団体の代表から「五・三をこんな法律の成立記念日にしないよう頑張りたい」(日本弁護士連合会)、「若者は一見無関心に見えるかもしれないが、働きかければ反応が返ってくる」(日本青年団協議会)などの声があがりました。

 集会には、日本共産党、社民党の議員が多数参加し、日本共産党からは、衆院憲法調査特別委員会で奮闘している笠井亮衆院議員があいさつしました。