2007年1月12日(金)「しんぶん赤旗」

ベトナムで志位委員長

工業協同組合など視察


 【ハノイ=井上歩】志位和夫委員長を団長とする日本共産党代表団は十一日、フンイエン省のプラスチック製造工業協同組合と、ハノイ市内の情報通信企業を視察しました。

 プラスチック製品専門のソンロン協同組合(一九六〇年設立、組合員・従業員計約千人)で志位委員長らは生産現場を視察。同組合のグエン・ザン・ホ主任らから、組合の営業収入が一九九五年の四億ドン(約三百万円相当)から昨年には三千五十億ドン(約二十二億円)に急成長していること、出資した約三百人の組合員による大会が組合の最高決定機関で、経営計画や主任委員会の承認をしているなど、詳しく説明を受けました。

 志位委員長は同組合の歓迎に感謝を表明し、「たいへん興味深い説明です。『社会主義志向の市場経済』のもとで、ソンロン組合は“働く人が主人公”となる大きな模索をされていると感じました。その方向での成功を心から願っています」と語りました。

 代表団は同日、情報通信企業「FPT」を視察しました。同社はソフト開発などIT関連、人材育成などの事業を行っており、この八年間に従業員十三人から同六千人に成長した企業。国営企業でしたが二〇〇二年に株式化を行い、株のほとんどは従業員が保有し、国が8―9%の株を保有し最大の株保有者となっているといいます。

 志位委員長らは、チュオン・ザー・ビン最高経営責任者らから、同社が、経営方針に故ホー・チ・ミン主席の言葉など解放戦争当時の教訓を取り入れているなど、同社についての説明を受けました。