2007年1月7日(日)「しんぶん赤旗」

2つの選挙勝利へ「全国は一つ」で力尽くそう

全国都道府県・地区委員長会議おわる

国民の命綱としての共産党の存在意義かけ

志位委員長が討論のまとめ


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(写真)討論のまとめが報告される全国都道府県・地区委員長会議=6日、党本部

 日本共産党の全国都道府県委員長・地区委員長会議は六日、二日間の日程を終え閉会しました。討論では全体で五十四人が発言。四日の第三回中央委員会総会(三中総)決定にもとづき、いっせい地方選、参院選勝利へ、新年から「支部を主役」にすべての課題をやりぬく決意と熱気がみなぎる会議となりました。討論をうけ、志位和夫委員長がまとめをおこないました。

 志位委員長はまず、「大会から一年間のとりくみを通じて、わが党のなかに、新鮮で豊かな前進への息吹がつくりだされつつあることが、生き生きと反映された感動的な会議だった」と語りました。

 そのうえで、三中総決定が強調した二つの全国的選挙に向かう政党配置とそのもとでの日本共産党躍進の意義が、情勢の進展の中で日々明りょうになっていることを指摘しました。

 五日の新聞各紙が、「安倍首相が憲法問題を選挙の争点に」とし、安倍内閣が最悪のタカ派・改憲内閣であることを浮き彫りにする一方、民主党に対抗の足場がないこともいっせいに報じました。

 さらに、四日告示の山梨、愛媛、宮崎の知事選で、どれも民主党が「不戦敗」となったことに言及。「暮らしの問題でも、地方政治でも、どの問題でも日本共産党が出番の情勢」であり、情勢の生きた進展にてらして決定をたえず検証し、生命力を語ることが大切だ、とのべました。

 討論全体については、「支部が主役」の活動を追求するなかで、党が支部を基礎とした自覚的な人間集団として、新たな活力をえて発展しつつあり、国民のなかに深く根を下ろした党が築かれつつあることが明らかになったと指摘しました。

 とりわけ印象的だったとして、「どんな困難を抱えている地区でも、決定にもとづき『支部が主役』の活動に正面からとりくめば必ず困難を打開し前進できるということです」と強調。職場支部でも、昨年四月の「職場問題学習・交流講座」を力に新たな前進を切り開いていることをあげ、「『支部が主役』の活動を、選挙戦にふさわしく発展させ、勝利に必要なやるべきことをやりきれば必ず勝てる」と訴えました。

 志位氏は討論を通じて痛感した点として、二つの全国選挙は、国民の苦難の軽減のために献身する日本共産党の存在意義がかかったたたかいであることをあげました。

 三中総決定は貧困打開、生活防衛の国民的大運動をよびかけましたが、会議では、この提起が歓迎され、貧困の深刻な実態、党が命綱としての役割をはたしていることが浮き彫りとなりました。

 志位氏は「二つの全国選挙を、日本共産党という国民の命綱を太くする選挙にしよう」とのべるとともに、住民アンケートや支部主催の演説会・懇談会などの活動も、深刻な生活苦にあえぐ国民の実態と思いにかなった活動であり、これを大いに発展させようと呼びかけました。

 また、地区委員長のあり方についてもふれ、どんな困難にも負けない不屈性、大志とロマン、支部を直接援助する特別の醍醐味(だいごみ)のある仕事だと強調しました。

 最後に、いっせい地方選前半戦投票日の一カ月前の三月八日までにやりきる二つの課題では、参院選はもとより、いっせい地方選でも「全国は一つ」の見地で支持を広げること、三中総決定を「走りながら徹底」することの大切さを指摘。「十二年ぶりに開いた今回の会議は大きな成果をおさめたが、それが本当にはかられるのは選挙の結果。『全国は一つ』で、選挙勝利に力をつくそう」と訴えました。