2006年7月8日(土)「しんぶん赤旗」

日本共産党第2回中央委員会総会おわる

「政治の大激動」のとき
広い視野で攻勢的に

「選挙に勝てる党」本格的に

志位委員長が結語


 日本共産党の第二回中央委員会総会(二中総)は七日、志位和夫委員長の幹部会報告と結語を全員一致で採択し、閉会しました。同日は、不破哲三常任幹部会委員が日中両党理論交流について報告したほか、二十三人が討論にたちました。総会は党本部で六日から二日間ひらかれ、合わせて四十一人が発言しました。


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(写真)結語をのべる志位和夫委員長=7日、党本部

 結語で志位氏は、「全体として、たいへん明るく、展望がつかめる、充実した討論だった」と指摘。「総会の核心は、政治の“流れの変化”をとらえ、選挙勝利の構えをつくり、『支部が主役』の党づくりを加速させることにあったが、討論では、この核心が一体のものとして、しっかり受け止められ、豊かに深められた」とのべました。

 この変化をとらえるうえで大切なこととして、(1)一時の表面の変化ではなく、奥深い変化であり、「政治の大きな激動」がはじまっていること(2)政治の“流れの変化”をつくるうえで、党が果たしている役割に確信をもつこと(3)この変化は党の前進に自動的につながるものではなく、広い視野にたった、攻勢的なとりくみを展開してこそ、党の前進に実ってくること―をあげました。

 また、来年の二つの全国的な選挙戦の構えについて、参院選を正面にすえ、段階論を排することへの自己分析が深められたこと、いっせい地方選は激烈な党派選挙となり、地方政治と一体に国政問題の審判を訴える姿勢をつらぬいてこそ、勝利がつかめることなどの重要性を強調しました。

 「選挙に勝てる、強く大きな党」づくりの課題について志位氏は、すべての党員、支部が自覚的に参加する党をつくりながら、党を大きくしようという大会決定が示した方向が、「この道しかない」「いまの努力が必ず実を結ぶ」とうけとめられ、会議の結論として確認されたと指摘。「職場講座」にもとづくとりくみ、教育基本法改悪反対のとりくみ、若い世代のなかでのとりくみなどにもふれながら、「あせらず粘りづよく、同時に逆算で一日一日を大切にして着実な前進をはかり、二つの選挙で必ず勝利者となろう」と呼びかけました。


北朝鮮のミサイル発射正当化

無法さ きわだたせる態度

志位氏が批判

 志位委員長は、七日の二中総での結語のなかで、北朝鮮外務省報道官が、ミサイル発射の事実を認めるとともに、「国際ルールに拘束されない」「今後もつづける」とのべたことについてふれ、「国際社会に背を向け、みずからの無法さをきわだたせる態度だ。こうした態度をとりつづけるなら、北朝鮮はいっそうの国際的孤立を深めざるをえないことを、きびしく指摘しなければならない」と批判しました。

 そのうえで志位氏は、「北朝鮮が無法行為を中止すること、国際ルールと国際的取り決めを順守することをあらためてもとめる」と強調。「国際社会が一致して、北朝鮮にたいして、六カ国協議にすみやかに復帰し、この場で外交的解決をはかることをもとめることが大切だ」とのべました。


日中両党の理論交流について

不破社研所長が報告

 不破哲三常任幹部会委員(社会科学研究所所長)は二中総午後の討論の冒頭、日本共産党と中国共産党との理論交流について報告しました。不破氏は、(1)両党関係の新しい局面(2)理論交流が提起された事情と背景(3)これに対応するわが党の基本態度(4)東京(二〇〇五年十二月)と北京(〇六年五月)での二回の会談(5)理論交流と党の綱領路線――の五点にわたり、感想やエピソードも交えて詳しく述べました。