2006年5月25日(木)「しんぶん赤旗」

法案破たんの一歩

衆院議面で報告


 衆院教育基本法特別委員会で教基法改悪法案の質疑が始まった二十四日午後、衆院議員面会所に委員会を傍聴した教育関係者や市民団体、労働組合員ら約七十人が集まり、改悪阻止のとりくみを強化することを確認しました。

 日本共産党からは志位和夫委員長、石井郁子副委員長ら衆参八議員が参加しました。志位氏は、「愛国心」評価が「難しい」とした小泉首相の答弁を引いて「法案破たんの第一歩が始まった。憲法に準じる重大法案のたたかいに党をあげてとりくみます」と訴えました。

 全教の長谷川英俊副委員長は、自民党委員が全教のビラを手に「『戦争する国の人づくりへ』と書いてあるが、そうではないことを総理は言明してほしい」と質問したことにふれ、「私たちの日々の活動が、国会の舞台正面で論じられる局面を迎えた。世論は慎重審議が圧倒的。改悪阻止に全力をあげたい」。

 参加者は次々、「BSE汚染米牛肉を輸入再開するアメリカいいなりの小泉内閣に、愛国心を説く資格があるのか」(農民連)などと訴えました。

 「愛国心評価で実際に使われた通知表を志位さんが示した時、小泉首相はうろたえていたみたい」と傍聴した委員会室の様子を語る小寺敬子さん(58)=千葉県=。「内心を“評価”すれば、差別を作り出すことになる。改悪阻止のため、これから座り込みにいきます」と語りました。