参院で廃案へ全力

志位委員長が会見

（写真）記者会見する志位委員長＝18日、国会内

　日本共産党の志位和夫委員長は十八日、国会内で記者会見し、同日の衆院本会議で自民、公明与党が医療改悪法案の採決を強行したことに対し、「戦後最悪の医療大改悪を、実質一カ月の短期間で法案の根幹部分へのまともな説明抜きに採決強行をはかったことは許せない暴挙だ。断固抗議したい」とのべました。

　志位氏は審議で明らかになった改悪法案の三つの問題点をあげました。

　第一に、お年寄りへの二割から三割への耐えがたい医療費自己負担増の押しつけが受診抑制を生み、結局は医療費増大につながることです。

　第二に、療養病床を大幅削減し、患者を病院から追い出して行き場をなくすことです。

　第三に、「混合診療」で保険の利かない医療を拡大して所得の格差による命や健康の格差をつくりだし、国民皆保険制度を崩す問題です。

　志位氏は、「重大な内容が明らかになるにつれ、改悪法案への国民的な怒りの声が大きく広がりつつある」とのべ、「国民的たたかいと連携し、参院での徹底審議を通じて医療改悪法案の廃案をかちとるため全力をあげたい」とのべました。