2006年4月20日(木)「しんぶん赤旗」

志位委員長がラジオでんわ生出演

衆院千葉7区補選

しっかりした足場持つ党を

憲法守りぬく草の根広がる

伊藤塾塾長との対話に


 日本共産党の志位和夫委員長は十九日、朝のラジオ番組・文化放送「吉田たかよし プラス!」に電話で生出演し、二十三日投票の衆院千葉7区補選やいまの政治状況について吉田氏のインタビューに答えました。

 志位氏は、千葉7区補選で有権者に訴えている柱として、▽格差社会をただしてだれもが安心してくらせる日本をつくる▽憲法と平和を守り抜く――の二点をあげました。

 吉田氏が「民主党は小沢一郎代表になり、一気に風が吹いてるようにみられているが」と質問。志位氏は次のように答えました。

 「(小沢氏は)『対立軸』といわれるが、なかなか対立の中身や足場が見えてこない。たとえば消費税でも憲法でも同じような話になっています。しっかりとした足場をもった野党が、日本の政治に必要です」

 さらに、格差社会が自然現象でなく、小泉「構造改革」で非正規社員が増えた結果生まれていること、労働法制の規制緩和で自民、民主、自由(当時)各党が派遣労働の全面的な自由化の流れをつくってきたことをあげ、「一つひとつの中身をきちんと見抜いて、だれが国民の立場にたつ政治をやっているか、みていただきたい」と語りました。

 番組では、司法試験などの受験指導で知られる伊藤塾塾長の伊藤真氏も出演。志位氏との間で憲法を守りぬくことで対話となりました。

 伊藤 外国では、アメリカでもイギリスでも、政治家は憲法を守ることが第一。あのブッシュ大統領ですら、選挙でいかに自分が合衆国憲法を守っているかということを訴え続けていますよね。なんで日本では護憲という言葉が、特殊なこととして扱われてしまっているのか、変な気がする。

 志位 憲法を守り抜くといっているのは政党では共産党と社民党だけですが、草の根ではずっと、保守の方や経済界の人も含めて広がっています。国民の過半数が憲法擁護の立場にたって声をあげようと、その運動をやっているんですが、非常に手ごたえがあります。

 最後に吉田氏が「今後、政治に大きな影響力を及ぼしていけるような議席に増やすためにはどうしたらいいと思われますか」と質問。

 志位氏は、「いま起こりつつあるさまざまなたたかいのなかで大事な役割を果たしたいと思っています」として、憲法と教育基本法の改悪、医療改悪、米軍基地強化などに反対するたたかいを国民と一緒にすすめていく決意をのべました。